小説、映画、絵手紙、都々逸
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「ラ・ラ・ランド」監督デイミアン・チャゼル


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解説

「セッション」で一躍注目を集めたデイミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画。売れない女優とジャズピアニストの恋を、往年の名作ミュージカル映画を彷彿させるゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。「セッション」でアカデミー助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズも出演。第73回ベネチア国際映画祭でエマ・ストーンが最優秀女優賞、第74回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)ほか同賞の映画部門で史上最多の7部門を制した。第89回アカデミー賞では史上最多タイとなる14ノミネートを受け、チェゼル監督が史上最年少で監督賞を受賞したほか、エマ・ストーンの主演女優賞など計6部門でオスカー像を獲得した。(eiga.comより)






 アカデミー賞授賞式で間違えられたことでも話題になった作品。
ミュージカル映画は苦手だし、あまり期待しないで観に行ったのですが、これがとても良かった!

 渋滞中のハイウェイで、車から次々に飛び出し歌い踊るファーストシーンに圧倒されました。“只者”ではない雰囲気が漂ってきます。

 ハリウッド女優を目指すミア(エマ・ストーン)はオーディションにさっぱり受からず、撮影所近くのカフェで働く毎日。ミアの高い演技力が一向に評価されないオーディションシーンから厳しい現実が伝わってきます。同じ夢を追うルームメイト三人とチャンスを求めパーティに繰り出すミア。音楽に乗って、若く白い肌にショッキングブルーのドレスが翻ります。

 ミアの無造作な髪と素肌感が若さを引き立て、夢を追い求める情熱が伝わってきます。若い時代特有の苦しさ切なさを思い出させてくれます。ジャズピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と愛するがゆえに行き違うのも現実感ある展開でした。

 唐突に台詞を歌い出すような違和感は一つもなく、ミアとセバスチャンがお互いの魅力を引き立て合うように踊るシーンに心地良く酔えました。過去のミュージカルシーンをオマージュする振り付けは残念ながら私にはほとんど分りませんでした。それでも最後に、ゴッホの中で私の一番好きな絵「夜のカフェテラス」に二人が入り込むシーンには興奮しました。

 それから五年後、、、再会した二人の出逢いの場面から別の人生が繰り広げられていきます。過去を変えることはできない。人生をやり直すことはできない。互いの幸せを願いながら瞳の中で頷き合うラストシーンに切なさが込み上げます。余韻がありました。


@TOHOシネマズ西新井

# by cuckoo2006 | 2017-04-26 14:26 | 洋画 | Trackback | Comments(0)

卯月「空豆」えてがみどどいつ

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口を持ってくビールの泡へ快気祝いが沁みてくる

# by cuckoo2006 | 2017-04-23 15:25 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

卯月「大葉」えてがみどどいつ

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ガイドブックは耳折れだらけ見たい食べたい古都の春

# by cuckoo2006 | 2017-04-19 17:26 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

卯月「栗羊羹」えてがみどどいつ

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触れない話が聞きたい話口火切らない顔ばかり

# by cuckoo2006 | 2017-04-16 15:59 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

卯月「アスパラガス」えてがみどどいつ

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花の名前を知ってる妻と矢印通りに春をゆく

# by cuckoo2006 | 2017-04-12 16:24 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

卯月「シャンプー」えてがみどどいつ

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かるく明るくちょっぴり若く注文つけてる鏡越し

# by cuckoo2006 | 2017-04-09 14:07 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

卯月「目覚まし時計」えてがみどどいつ

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新入社員と一目でわかる春の都会が弾んでる

# by cuckoo2006 | 2017-04-07 16:21 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

卯月「桜」えてがみどどいつ

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桜の蕾も一緒に待ってくれてた娘の里帰り

# by cuckoo2006 | 2017-04-05 17:15 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

卯月「財布」えてがみどどいつ

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なんにもない春花びら舞って自転車押してく歩道橋

# by cuckoo2006 | 2017-04-03 16:04 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

劇団でん組「家族の神話」作・演出 富田求


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さらば愛しき娘よ!
家族の絆とは何か、生きる力とは何かを問う問題作!

四歳の娘が死んだ!
事故なのか、それとも殺人なのか!
母親からの『虐待』を、かろうじて生き延びた兄妹が、直面した新たな悲劇!
頑なに、妻が娘を殺したと信じる兄が、妻を追い詰めようとする。
兄の異常な行動に、不安と恐れを感じ始め、
心の傷と闘いながら、虐待の連鎖に苦しむ妹。
そして、兄の頑なさが、妹の日常生活を侵食し、家族が崩壊していく・・・

二転三転しながらも事件の真相に迫っていく母と娘。
次第に、明らかにされていく驚愕の真実!
過酷な運命を生きる兄妹の未来に、『希望の光』はあるのか!

なぜ、母はわが子を虐待するのか。
毎年、児童相談所に通告される虐待の件数は、急増し続けている・・・
私たちは、『孤独』という暗黒の荒野を、
なすすべもなく彷徨っている子ども達の悲劇から目を離してはならない。

この物語は、母親からの残酷な虐待から、かろうじて生き延びた兄妹が、
新たな悲劇と闘い、生きるとは何か、家族の絆とは何か、を自らに問いながら、
未来を見つめていく物語です。

出演 百花亜希 吉田智則 金松彩夏 イチキ游子 ビーグル大塚 三田村周三
(劇団でん組HPより)

 


 虐待により心に深い傷を負った人々の物語。
心の奥深く潜む傷は周囲からは見えず、大人になった兄妹はそれぞれの生活を営んでいます。

 兄の4歳になる娘が浴槽の事故で亡くなり、妻が娘を殺したと頑なに信じる兄を、家族も警察も狂っていると決めつけます。そんな中で唯一人伯父を信じる妹の娘。娘の強い気持に動かされ、妹も兄のために独自に調べ始めます。

 六人の役者達の力強い台詞に、暗く重いテーマがテンポ良く展開します。小劇場に緊張感が張り詰めました。

 4歳の娘の死は本当に事故だったのか?
 兄妹の母の死の真相は?

そして遂に明らかにされる驚愕の真実。

 終盤には思ってもみなかった事実が明かされます。二度ほど大きく上半身に電気が走りました。
過去を忘れたように現実社会を生きる一見普通の人々の心の闇の深さ。苦しくとも踏み出した一歩は明日へ繋がっているのでしょう。自分を犠牲にして妹を専門職に就かせた兄の心情も伝わりました。

 残酷なシーンは一つもなく、ミステリー要素一杯に練り上げられた台詞劇です。最後まで引き込まれました。題材が暗いため一緒に行こうと誘った二名(友人、夫)にフラれましたが、一人で観に行って良かったです。
 


「中野ザ・ポケット」で、4/2(日)まで公演中



# by cuckoo2006 | 2017-03-29 20:31 | 舞台 | Trackback | Comments(0)

弥生「ミルク入れ」えてがみどどいつ

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褒める言葉も挟んでみせて女の悪口さり気ない

# by cuckoo2006 | 2017-03-25 14:24 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

弥生「急須」えてがみどどいつ

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一度あんたも行ったらいいと旅の土産が良く喋る

# by cuckoo2006 | 2017-03-20 17:33 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

弥生「スイトピー」えてがみどどいつ

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春の日差しに初孫抱いて一枚着せたり脱がせたり

# by cuckoo2006 | 2017-03-18 20:59 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

「騎士団長殺し」第1部,第2部 村上春樹〔著〕

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内容紹介

『1Q84』から7年――、
待ちかねた書き下ろし本格長編
その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。


 この本を読み終らないうちは他の事が手につかないくらいの面白さでした。「1Q84」、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」、「女のいない男たち」と比較にならないほど引き込まれました。プロローグからの64章を1章だけ読んで本を閉じることは一度もありませんでした。


 3月半ばの日曜の午後、妻から、もう一緒には暮らすことはできない、と告げられた「私」はその日のうちに車で家を出ます。都内の道路をあてもなく走った後、向かったのは北の方角。東北の町を彷徨いながら、妻との出逢いや、その妻が思い出させる幼い頃亡くなった妹との記憶が綴られます。主人公の一人称が「私」というのも初めての気がするし、いつもの村上春樹とはどこか違う雰囲気です。期待に胸が高鳴りました。


 5月に入って「私」が、小田原郊外の山頂の“雨田具彦”の家で新しい生活を始めるあたりからは、すっかりいつもの村上さんの世界になります。登場人物一人一人に既視感が湧いてきます。“羊男”のような象徴的人物も現れます。正直、ワクワク3割にガッカリ7割。けれども村上さんは、ここから最後の最後まで面白さを加速してみせます。


 読み終わっても謎は一つも解かれず、すべては読者に委ねられるのはいつもと一緒。私の好みの

に近いものを感じました。主人公が異界の洞窟を進んで行くところは、村上さんの真骨頂。約5章を費やし“メタファー通路”を進む描写には並外れた作者の文章力を感じました。


 私が一番心に残ったのは“免色渉”の存在。孤高で魅力的な”免色さん”の中には“白いスバル・フォレスターの男”が象徴するものが棲んでいたのでしょう。あの時、“まりえ”が居たのはギリギリの場所。彼女の前に立った室内履きの男は、邪悪な“免色さん”だったように思います。絵の作者“雨田具彦”が最期に救いを得たのも印象的でした。


 絵画が重要な題材になっていること、そして谷を挟んだ三軒の家という構図が物語の独自の魅力を高めます。音楽、車、食べ物、登場人物達の服装、そういうきめ細やかな描写を楽しめるのもいつも通り。村上ブランドのお祭りに楽しく乗れたことも含めて最高に面白い本でした。


# by cuckoo2006 | 2017-03-15 20:22 | 村上春樹 | Trackback | Comments(0)

弥生「ぐい飲み」えてがみどどいつ

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今日の目安の一合半を昼間の蕎麦屋で呑んじまう

# by cuckoo2006 | 2017-03-13 15:06 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

「匂い」3分スピーチ

皆さま、こんにちは。
今日のお題は、「匂い」。
久し振りに嗅いだ新築の木の匂いのお話をいたします。

今年に入って長男が約4年ぶりに独り暮らしを始めました。
新しい住まいは通勤時間が短くなる場所です。
引っ越しの当日、私達両親もどんな所なのか見ておこうと後から訪ねてみました。

長男が学生時代から住んでいたのは隙間風の抜ける六畳一間の古いアパートでした。
今度の所も1Kのこじんまりしたアパートですが、その外観はなかなかお洒落でした。
「ずいぶん出世したじゃないの」と息子をからかってやりました。

アパートの部屋のドアを開けた瞬間、ふぁーんと新築の木の独特の匂いがしました。
後から入って来た夫も「お、木の匂いがするなあ」とまず口にしました。
その新築の木のいい匂いに、不思議と息子の新しい生活に安心感が湧いてきました。

長男が出て行く前に、家で良く作る豚汁や野菜スープのレシピを持たせました。
夫は「いい年した息子に甘いねえ」と言いました。
その夫も部屋に入って直ぐに、いい年した息子にテレビのBSやビデオを繋いでやっています。

人の倍、紆余曲折を経た息子ですが、これからもここで元気に暮らして行くことを願っています。
新築の木の匂いも息子を応援しているように感じた、親馬鹿のお話でした。

ありがとうございました。

♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬

今日のハル
「ボクのプライベート空間だよ。電信柱をイメージしてるんだ」

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# by cuckoo2006 | 2017-03-11 21:43 | 3分スピーチ@話し方教室 | Trackback | Comments(0)

弥生「ぼんたん」えてがみどどいつ

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みんな忘れた悲しいことは母の明るい笑い声

# by cuckoo2006 | 2017-03-09 21:19 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

弥生「鯛焼き」えてがみどどいつ

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大横綱にもなれそな予感しないでもない稀勢の里

# by cuckoo2006 | 2017-03-06 15:14 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

弥生「花桃」えてがみどどいつ

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春の長谷路は大仏様の頭が見えたり隠れたり

# by cuckoo2006 | 2017-03-04 14:45 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

弥生「カーネーション」えてがみどどいつ

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花の名前を知ってる妻と矢印通りに春をゆく

# by cuckoo2006 | 2017-03-02 14:27 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

「阿蘭陀西鶴」朝井まかて〔著〕

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内容紹介

江戸前期を代表する作家・井原西鶴。彼の娘おあいは、盲目の身ながら、亡き母の代わりに料理も裁縫もこなす。一方、西鶴は、手前勝手でええ格好しぃで自慢たれ。傍迷惑な父親と思っていたおあいだったが、『好色一代男』の朗読を聴いて、父への想いが変わり始める。小説を読む歓びに満ちた、織田作之助受賞作。

 

 また一人、相性の良い作家と出会えました。「朝井まかて」さんです。


 物語の語り手は、井原西鶴の盲目の娘おあい。若くして亡くなった母に家事の一通りを仕込まれたおあいは父の身の回りの世話に追われていました。


 大阪の俳壇の主流から外れ、思うような評価を得られない西鶴は自ら異端を意味する阿蘭陀西鶴を名乗ります。一晩に数千句を独吟する興業を打つなど派手な自己演出ばかりする西鶴が唯一神経を尖らせる存在が、江戸の松尾芭蕉でした。


 西鶴は今まで誰も読んだことのない物語を書くため、おあいを伴い旅に出ます。この旅で、おあいは、為すことすべてが大仰ではた迷惑と思っていた父の別の面に触れます。父に対するおあいの気持ちが変化していくので読者の西鶴に対する印象も徐々に変わっていきます。やがて後生に残る「好色一代男」が完成します。


 私が深く印象に残ったのは、女中のお玉が、嫁ぐこともなく父の傍らで生きたおあいに別れ際に告げる言葉。「旦那さんは嬢さんを便利に使って酷なことしはるって思うてたけど、今日、そんな捉えようは見当違いいなんて思うた。こないな生きようもあるんやなんて」。この時、お玉とおあいの間を隔てていたものが少しだけ動き風が通ります。世間や自分の尺度で人の生き方を同情したり批判したりするのは独りよがりの的外れ、と教えられます。


 “世之介”のモデルのような親の身代をつぶした若旦那の末路や捨て子だった歌舞伎役者の最期もそれぞれが自分の人生を生きたのでしょう。西鶴の人間を捉える目を感じます。


 おあいが道に迷いしゃがみ込んだ時、幼い頃里子に出された弟の「ねえちゃんじゃないか」の声が聞こえます。「自分のせいで申し訳ない」と何度も弟に詫びるおあい。抑制の効いた性格のおあいの哀しさが募りました。


 巻末の解説に、井原西鶴は日本初のエンタメ作家とあります。盲目の娘がいたのも事実のようです。芭蕉に嫉妬し、近松門左衛門を「律儀なやっちゃ」と感心する西鶴がぐっと身近に感じられた一冊です。


# by cuckoo2006 | 2017-02-22 21:08 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(0)

如月「カメラ」えてがみどどいつ

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首から提げてる双眼鏡は何でも見る気のバスツアー

# by cuckoo2006 | 2017-02-18 14:34 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

如月「ブックカバー」えてがみどどいつ

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床屋行こうか珈琲飲もか文庫本だけ持って出る

# by cuckoo2006 | 2017-02-14 21:05 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

如月「東京ばな奈」えてがみどどいつ

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生まれついての東京人でそこは聞かない触らない

# by cuckoo2006 | 2017-02-12 17:29 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

「冷たい」3分スピーチ

皆さま、こんにちは。
今日のテーマは、「冷たい」です。

私が冷たいと思われ、ビックリした話をいたします。

それは大学に入学して間もない頃のことでした。
仲良くなり始めた地方出身のクラスメートに「あなたはホントに東京の子ねえ」と言われました。
また別の友達から「あなたは外見は田舎娘だけど中身は本当に東京の子ねえ」と言われたこともあります。

“東京の子”というのは、決していい意味で言っているのではないと18歳の私もさすがに分かりました。
けれどもその当時、太めで明るくてごくごく平凡な学生だった私の何が“東京の子”かさっぱり解りませんでした。

その友達が、家に遊びに来たことがあります。
母が昼ご飯を作って出してくれました。
すると友達が「あなたのお母さんも東京のお母さんねえ」としみじみ言うのです。
母のことまで冷たいと言われるのは私も納得がいかず「それはどういう意味?」と訊きました。

すると友達は「うちのお母ちゃんだったら私達の間にずーっと座ってお喋りして根掘り葉掘り聞くわ」
というのです。
たまげました。
実際、母は、友達に挨拶して「ごゆっくり」とすぐに引っ込んだのでした。
私の母は大人しくて無口な質ですが、私が高校の友達の家へ遊びに行った時の友達のお母さんの行動と大差ないものに思えました。

相手のごく個人的な事情をあれこれ尋ねるのは失礼、というのが私の中に当たり前のようにインプットされた考えでした。
しかし、西の文化圏で育った夫と結婚し、全く反対の考えに出会いました。
それは、「個人的な事を尋ねないのは失礼、水臭い」というものです。
目からウロコです。

あれこれ聞くのは失礼と言う人種と、あれこれ聞かないのは失礼と思う人種が出会ったのですから大変なことでした。
どんな大変なことがあったかは長くなりますので、またの機会にお話しいたします(笑)

18歳の時、思いもよらず冷たいと思われてしまった私は、きっと今も全く変わっていないでしょう。
年を重ねるごとに母に似てきた私は東京の引っ込み思案のオバサンになり、友達は四国のサバサバしたオバサンになり、元気に暮らしています。

ありがとうございました。


♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬

今日のハル
「お散歩、大好きさ!シッポが下がってるのは見ないでおくれょ」

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# by cuckoo2006 | 2017-02-11 20:45 | 3分スピーチ@話し方教室 | Trackback | Comments(0)

如月「フライ返し」えてがみどどいつ

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鍋にまな板しゃもじも要るね戻って進んで合羽橋

# by cuckoo2006 | 2017-02-06 18:28 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

如月「十姉妹」えてがみどどいつ

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籠の小鳥は菜っ葉をつつく政治も天気も朝の声

# by cuckoo2006 | 2017-02-03 14:13 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

「サラバ!」西加奈子〔著〕

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内容(「BOOK」データベースより)

1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに―。


 一昨年、直木賞を受賞した「サラバ!」をようやく読了。本の続きが読みたくて読みたくて、早めに寝床へ向かいました。

 

 物語の語り手は、圷歩(あくつあゆむ)。1977年5月、歩は父の赴任先のイランで産声を上げます。優しい父と美人で奔放な母、そして4歳違いの姉・貴子。貴子は幼い頃から並外れた変わり者で、成長するにつれ母との対立を深めます。それでもイランでの生活は家族の一番幸福な時代でした。

 

 上巻では、海外の現地駐在員家族の生活が臨場感いっぱいに描かれます。現地の貧しい子供達への感情、数年後には日本に帰ることが前提の日本人学校の子供社会等が生き生きと描かれ、子供の目を通したルポルタージュを読んでいるようでした。

 

 第二の赴任地のエジプトで、歩は言葉の通じない親友ヤコブを得ます。両親の不穏の空気に、歩は家庭内で気配を消すことで自分を守っていました。ヤコブと居る時だけその不安を忘れることが出来たのです。

 

 どこへ行っても安定した人間関係を築くことが出来ない姉に対して、容姿にも恵まれた歩は魅力ある存在として人生を歩んでいきます。しかし、大学を卒業した数年後、盤石な安定感を保っていた歩の外見に陰りが見え始めます。生まれた時から無条件に受けてきた好意を失った歩は大きく変わってしまいます。

 

 下巻は、ここから歩の迷走が主題となります。学生時代の放蕩も歩の容姿があってこそなので、その衰えには同情できません。それでも、大人になるずっと前から大人でいなければならなかった歩の苦しさは察しられました。

 

 人生は、持って生まれたものやその恩恵だけでは越えられない地点がやがて来ます。歩とは反対に、もがき苦しんできた姉にはしっかりとした軸が出来ていたのです。「自分だけが信じられるものが歩にはない。だから揺れてばかりいる。」貴子は弟に語りかけます。不器用に傷つきながら生きて来た貴子と、小器用にスマートにきた歩。姉と歩の人生が逆転する瞬間は、恐いくらい現実をすくい取っています。

 

 若い父と母に何があったのか、その事によって家族に何が起ったのか、歩は遂に知ります。絶え間のない嵐の中にいたような家族一人一人の苦しさが浮かび上がります。自分が信じるものを見つけ出す旅に出る歩。ナイル河を臨みながら再会したヤコブと語り合う場面は、涙が出ました。37歳になった歩は、自分が、「自分」を捕まえる一歩一歩を踏みしめます。

 

 生涯最良の一冊と言える面白さでした。


# by cuckoo2006 | 2017-01-26 15:15 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(0)

「今年の抱負」3分スピーチ

皆さま、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年の抱負は、挨拶をすることです。
私が住んでいるのは300世帯が暮らす集合住宅です。
ここを終の棲家と決め移り住んで9年目に入ります。

引っ越して来た当初は、住民同士が挨拶を交わすことが新鮮に思え、気持ちの良い所へ来られて良かったなあと思っていました。
けれども、ここ数年、若い人達が多くなってきた頃から、こちらから挨拶をしても無反応なケースが出てきました。

特に衝撃的だったのは、小学生の子供連れの親子に「こんにちは」と真正面から挨拶をして全く無視されたことです。
親子喧嘩の真っ最中だったのか?はたまたお母さんの虫の居所がよっぽど悪かったのか?すれ違ってから頭を捻りました。
そういうことが、その後も数回あったのです。

そうしましたら最近テレビで、私が体験したそのままのことが取り上げられていました。
今の物騒な世の中、若いお母さん方は、我が子に知らない人と口を聞いてはいけないことを教えるため、同じマンションの中でも知らない人に挨拶をしないように言い聞かせているとのことでした。

つまり、私を無視したお母さんは、マンションの知らないオバサンに挨拶を返さないことで、自ら子供にお手本を示していたのです。
思い出してみると、一緒に居た低学年の女の子は私立の学校の制服を着ていました。
お母さんも一生懸命なのだと同情する気持ちが起きました。

人と気持ち良く挨拶を交わしたい、という気持ちは山々です。
でも挨拶を完全にスルーされると、何しろ器が小さいものですからムカッとし、心の中で「無視か~い?!」と叫びます。
無視されると精神衛生上良くないものですから、近頃では保険をかけるようにしました。

どのように保険をかけるかと言いますと、すれ違う2、3m前に、こちらから軽く会釈をします。
そうするとほとんどの人が「こんにちは」と返してくれます。
それで初めてこちらからも「こんにちは」と挨拶するのです。
こうすると無視されるダメージが軽減します。

しかし、年が明け、私は遂に決心しました。
たとえ無視されても、ダメージ軽減などの姑息な考えは捨て、こちらから明るく挨拶するのが一番気持ち良いのだと。
そういう小さなことを率先していくのが年長者の努めなのだと。
そんなふうに思うようになりました。

無視した人も次には挨拶を返してくれるかも知れません。
挨拶をすることを、私の今年の抱負といたします。

ありがとうございました。

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今日のハル
「ボクの一番好きな場所、多磨墓地に来たよ。ニガテな犬にも会わないから駆け回っちゃうんだ!」

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# by cuckoo2006 | 2017-01-16 15:54 | 3分スピーチ@話し方教室 | Trackback | Comments(2)

睦月「チューリップ」えてがみどどいつ

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おんなじ病気の待合室は薬も痛みも自慢する

# by cuckoo2006 | 2017-01-12 15:10 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)