小説、映画、絵手紙、都々逸


by cuckoo2006
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牡蠣と帆立も鍋には入れろ荷物運びが口を出す

# by cuckoo2006 | 2016-11-29 15:59 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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赤べこ小さく頷きながら私の話を聞いている

# by cuckoo2006 | 2016-11-26 16:53 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

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解説

「ゆれる」「ディア・ドクター」の西川美和監督が、第153回直木賞候補作にもなった自著を自身の監督、脚本により映画化。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫は、突然のバス事故により、長年連れ添った妻を失うが、妻との間にはすでに愛情と呼べるようなものは存在せず、妻を亡くして悲しみにくれる夫を演じることしかできなかった。そんなある時、幸夫は同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族と出会う。幸夫と同じように妻を亡くしたトラック運転手の大宮は、幼い2人の子どもを遺して旅立った妻の死に憔悴していた。その様子を目にした幸夫は、大宮家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る。なぜそのようなことを口にしたのか、その理由は幸夫自身にもよくわかっていなかったが……。

(eiga.comより)





 衝撃的な作品でした。衝撃的という言葉を使ったのは多分「ブラックスワン」以来。ブログを始めて10年になりますが、衝撃の種類は違えど
とこの「永い言い訳」は私の中で飛び抜けて衝撃度の高い映画です。


 どんなふうに衝撃的かと言いますと、自分の中の過去の未解決なままの感情が湧き上がってくるような感覚。胸のザワザワが数日間、後を引きました。そういう意味で不思議な力を持った映画です。


 妻・夏子(深津絵里)が夫・幸夫(本木雅弘)の髪を切っているシーンから物語は幕を開けます。美容院かなと思わせた場所は瀟洒なマンションのリビングルーム。些細なことで苛立っている夫を、優しさと強さで受け止めているように見える妻。このやり取りが息苦しいほどにリアルなのです。只ならぬ気配がスクリーンから伝わります。


 スキー旅行の出で立ちで親友とはしゃぎ合う妻。夜行バスの中の楽しそうな様子。著名な美容師として活躍する妻は、周囲からも信頼され精神的に安定しているように見えます。その妻がバスの中で見せた横顔が、この作品を象徴する映像です。白々と明けていく窓の外を眺める妻の横顔が胸に焼き付きました。


 妻を送り出した後、招き入れた愛人(黒木華)への「いらっしゃーい」の幸夫の声。押さえようとしても隠せない弾んだ甘さ。モッくんは上手かった!本木雅弘を見るのは
以来になりますが、幸夫が見せるが様々な表情が自然で巧みでした。


 あれほど鼻持ちならなかった幸夫が人が変わったように、バス事故で妻と一緒に死んだ親友の遺した子供達(兄・真平と妹・灯)の世話をしに行くことになります。かなり唐突にも感じますが、そうでもしなければ生きていられないほど彼の苦しみは大きかったのでしょう。


 夜、塾の帰りに眠り込んだ真平はバス停を乗り過ごしてしまいます。迎えに出ていた幸夫は次のバス停まで自転車を飛ばし、バスに駆け上がって真平を起こします。「ボク疲れちゃって・・」と寝ぼけながら言い訳する真平。この場面が泣けました。感情を表に出すことが不得手な幸夫と真平は、相通ずるものをお互いに感じます。幸夫と子供達の交流の中で、一番沁みたシーンでした。


 明るく切なく、遺された者達は日々の暮らしを生きていきます。妻の人生は幸せだったのだろうか?観ている間中、こちらまで問い掛けられている気持ちになりました。夏子が携帯電話の未送信フォルダに残したメールは、その時の真実。それでも物書きとしてスランプに苛立つ夫を心のどこかで理解していたのではないか、とも思いたい。今でも妻の横顔がフラッシュバックします。


 来春発表の日本アカデミー賞総なめ間違いナシ、でありましょう!



@TOHOシネマズ西新井


# by cuckoo2006 | 2016-11-19 13:59 | 邦画 | Trackback | Comments(0)

「お酒」3分スピーチ

皆さま、こんにちは。
今日のお題は「お酒」です。

私はお酒がほとんど飲めませんので、「飲みに行く」ということはまずありません。
それでも趣味の歌会や句会の後の打ち上げで、お酒を飲むというより舐めることはあります。

会の終了後、近くの居酒屋へ向かう時、お仲間達から「さあ呑むぞ~」というウキウキした気分が伝わってきます。
席につくとまず飲み物の注文。
最初はジョッキの中、あるいは最初から日本酒と分かれます。
飲めない私はここでウーロン茶というのが面白くなく、毎回「ゆずサワー」などを注文します。
このゆずサワーは時間が経つにつれ、氷が解けてどんどん薄くなり、どんどん私に丁度良くなってくるのです。

それで私としては、酒の肴と一緒に今すぐに焼きおにぎりや焼きソバなどが食べたいところなのですが、そういうものは、ゆずサワーがほとんど水になるまで出てきません。

お酒飲み達は、"八海山”とか"越後親父”とか“北海鬼ごろし”だとかを嬉しそうに注文し、思わず私も一口貰いたくなるほど美味しそうに呑んでいます。
「お、"だっさい"がありますねー。〇〇さん、一杯いきますか~」と訊かれ、断る人を見たことがありません。

酒好きだった父が「酒飲みは意地汚いもんサ」と表面張力させたコップに嬉しそうに口を持っていったことを思い出し、微笑ましい気持ちになります。
 
ゆずサワー1杯で真っ赤になった私も気持ちが良くなり、老若男女で他愛もない話を笑い合うひと時を楽しんでいます。

下戸から見たお酒の話でした。

ありがとうございました。


♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬

今日のハル
「カーチャン、早くお散歩行こうよぉ」
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# by cuckoo2006 | 2016-11-13 15:09 | 3分スピーチ@話し方教室 | Trackback | Comments(0)
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ダイヤル回せば彼女の親父出て来る昭和の電話口

# by cuckoo2006 | 2016-11-11 15:43 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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お茶が入った天気になった秋の夫婦の言葉数

# by cuckoo2006 | 2016-11-08 19:04 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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ちゃんと林檎が林檎に見える母の絵手紙習い立て

# by cuckoo2006 | 2016-11-01 17:03 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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内容(「Book」データベースより)

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。


 全体を流れるトーンは、私の好きな小川洋子作品
を思い起こす静謐さです。

 森に囲まれた山間の集落で生まれ育った外村(とむら)は高校生の時、体育館のピアノの調律に偶然立ち会う。蓋を開けたグランドピアノの鍵盤を調律師が叩くと、森の匂いがしました。

 この出会いにより何かに導かれるように、外村は調律師になる道を歩み出します。調律という森に足を踏み入れてしまった外村は、もがきながらも一歩一歩前に進んで行く。そこは迷い込んだら帰れない鬱蒼と茂った暗い森のようでした。

 音を描写する繊細な言葉に引き込まれます。ピアノの中にあるハンマーが羊の毛で作られたフェルトであること。いい草を食べて育ったいい羊の毛を使ったフェルトがいい音を出すこと。ピアノの木はスプルースという松の木の一種であること。音から景色が浮かんでくること。外村と一緒に感覚が研ぎ澄まされていくようです。

 それと物語のもう一つの魅力は、外村が暗中模索する姿に共感できるところ。調律師という馴染みの少ない職種が描かれますが、外村の苦しみはどんな仕事にも共通するように思えます。実は自分には不向きなのではないか、自分が一人前になる姿が皆目想像出来ない、何をどうすればいいのかさえ解らない、、熱意はたやすく不安や葛藤に押しつぶされます。

本の中には、たくさんの会話があります。
「焦ってはいけない。こつこつ、こつこつです」
「どういうふうにこつこつするのが正しいのでしょう」
「こつこつと迷って、こつこつとヒット・エンド・ランです」
「ホームランはないんですね」
「ホームランを狙ってはだめなんです」

 その他にも、
「料理人が一度の味見で決めるように調律師も一度で音を決められなかったら迷い続けることになる」
「どんなことでも1万時間かければ形になる。悩むならその後にしろ」1万時間はだいたい5、6年ということらしい。
「才能っていうのは、どんなことがあっても、そこから離れられない執念や闘志みたいなもの」

 私も先輩達の言葉に励まされました。
 
 外村は少年の頃、森をあてもなく歩いている時にだけ自分はゆるされている、世界と調和していると感じることができた。彼はそれをピアノの中に見つけます。自分を包んでいたあの森をピアノで再現できる日まで外村は努力を続けるのでしょう。
 
 芥川賞は、コンビニ人間」
に破れましたが、2016年本屋大賞受賞作品。地道に頑張れば何とかなる!それしかないのだ!若い人をたくさん励ました本に違いありません。


# by cuckoo2006 | 2016-10-26 21:15 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(0)
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玉ねぎ刻んだついでに泣いて夕焼け空には秋がある
# by cuckoo2006 | 2016-10-17 18:20 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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秋空いっぱい運動会は青い蜜柑に立てる爪
# by cuckoo2006 | 2016-10-11 16:12 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

「敬老」3分スピーチ

皆さま、こんにちは。


今日のお題は「敬老」、それにちなんで電車で席を譲ったり譲られたりすることについてお話します。

幸か不幸か、私はまだ一度も席を譲られたことがありません。

でも最近、同じ年くらいの友人が席を譲られて大ショックだったという話を聞き、私にもいつかやって来るXdayに密かに脅えているのです。


でも、その一方で、私は足腰が丈夫な方ではないので、電車では常に座りたいと思っています。

吊り革を握って立っている時、私の横の屈強な青年の前の席が空きました。

その青年は、何のためらいもなく隣に立っている私を一瞥することもなく、ドカッと腰を下ろしました。

私は無性に腹立たしさを感じました。

「そりゃあ、アナタの真ん前の席が空いたのだからアナタに座る権利はありますよ。でもすぐ横に立っている年長者の私への気遣いはないの?」と心の中でつぶやきます。


でもまたその一方で、「この青年の目には、私が席を譲る年には見えなかったってことだわ。まだまだ若々しいってことよね。良かった~」と内心ホッとしているのです。


そんな私の目の前の席が空いた時には、左右にあきらかに自分より年長の方が立っておられる場合には、体を10cmほど後ろにずらし、ゆっくり3つ数え、すぐには座わらないことにしています。

でも、私もできるなら座りたいものですから、「イ~チ、ニッサンッ」と数え方が早くなります。


先日、席を譲ることのリスクについて書いてある記事をネットで読みました。

席を譲られる場合、10代、20代、ギリギリ30代までの若い人からなら、席を譲られることに、さほど抵抗はないそうなのです。

しかし、あきらかにもう若くない中年以降の人から席を譲られる時、そのダメージは上乗せされるそうなのです。

それを聞いて、もう私くらいの年代は席を譲らなくていいんだなあと思いました。


もちろん、揺れている車内で杖をついている方、妊婦さん、赤ちゃんを抱いたお母さんなどには迷うことなく席を譲るのが良いでしょう。

けれども、私のような微妙なお年頃の人間に席を譲ることは、残酷なXdayを突きつける危険もはらんでいるのです。


電車に乗るときは、なるべく背筋を伸ばして吊り革を握り、Xdayが来るのを少しでも先送りしたいと思っています。


ありがとうございました。


♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬


今日のハル

「赤ちゃん犬に間違われる可愛いボクだけど、もう8才のシニア犬。歯周病になってこの夏に歯を1本抜かれたんだ。それからは毎晩寝る前にトーチャンに捕まえられて歯磨されてる。憂鬱な時間サ」


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# by cuckoo2006 | 2016-10-08 20:33 | 3分スピーチ@話し方教室 | Trackback | Comments(5)
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呆けた話のお互い様を笑った目尻を拭いている

# by cuckoo2006 | 2016-10-05 18:33 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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行ったり来たりの浮き世の義理へ今日も靴ひも結んでる



# by cuckoo2006 | 2016-09-28 16:53 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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一冊残した絵本は母の声が聞こえてくるページ

# by cuckoo2006 | 2016-09-24 17:31 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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水がいいからお米が旨い母が炊くからなお美味い

# by cuckoo2006 | 2016-09-19 21:34 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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病院帰りのだらだら坂はも一つ薬の増えた秋

# by cuckoo2006 | 2016-09-14 14:44 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
皆さま、こんにちは。
「この夏一番印象に残ったこと」、それは犬を連れて秋川渓谷へ遊びに行ったことです。

犬を連れてどこかへ出掛けることは我が家の大きな楽しみです。
外出用のキャリーバックが押し入れから出てくると、犬はもう狂ったように飛び跳ねます。
自分も連れて行ってもらえることが分かるのです。

犬を連れて出掛けるのが楽しいのは、この犬が全身で喜ぶのが嬉しいから。
その昔、子供達が小さかった頃、夏休みに海や山へ行く時に大ハシャギしていた姿と重なります。
誰かが喜んでくれるのは、とても張り合いのあることです。

そう言うわけで、今年の夏は犬に川遊びを体験させてやろうと秋川渓谷へ向かいました。
私も何十年ぶりに川へ入りました。
靴下を脱いでサンダルで浅瀬に入ると、足の指の間を川の水が流れとても気持ちが良かったです。
川は私の足首くらいの深さでしたが、うちの犬は小型犬なのでお腹まで濡れました。

川底には石がゴロゴロあり、流れも速く飼い主の私も転んだら大変。
犬は初めての川を恐がりませんでしたが、ずいぶんと緊張した様子です。
やはり身体の半分が水に浸かったので体温が奪われたのかも知れません。

一歩一歩進み、ゆっくりゆっくり川を渡り一往復します。
後は河原で川を眺めました。
川のせせらぎに蝉の声が聞こえ、束の間の涼しい時間でした。

さあ、今度はどこへ連れて行ってやろうかなあ、と楽しみにしています。

ありがとうございました。


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# by cuckoo2006 | 2016-09-09 15:30 | 3分スピーチ@話し方教室 | Trackback | Comments(0)
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ジグソーパズルの四隅を埋めてコーヒーカップと雨の音

# by cuckoo2006 | 2016-09-03 15:56 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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 内容(「BOOK」データベースより)

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。  


 やはり芥川賞、独自の世界観が展開されます。それでいて読みやすく面白く一日で読了。著者ご本人が主人公と同じコンビニ勤務ということでも話題になりましたね。


 子供の頃から普通の世界の感覚と懸け離れ、両親を心配させてきた恵子は、大人になっても‟異物”としての自分のままでした。その彼女が開店準備中のコンビニエンスストアと運命的に出会う。恵子はコンビニエンスストアの店員という架空の生き物を演じることにより普通の人間という架空の生き物を演じるようになります。


 コンビニに満ち溢れる音の描写から始まる、清潔で秩序だった世界がレジの向こう側から描かれます。新鮮で心地良く感じました。ここで働いている時間だけ恵子は世界の正常な部品になることができるのでした。


 不審がられるのは面倒臭いから周囲を観察して普通に溶け込もうとする恵子。恵子に伊坂幸太郎の「死神の精度」の千葉が浮かびました。死神・千葉も痛みも疲れも感じませんが、痛いふり恐いふりをして任務に当たる。人間ってやっかいだなあ、と思いながら。恵子も死神・千葉も、こちら側の人間から見ると、羨ましいほどあっけらかんとしています。そして、全くあっけらかんとしていない同僚・白羽と出会った恵子の人生は思わぬ方向へ動き出します。


 普通と思ってやっていることだって考えてみれば、その場ではそうしておいた方が良いとされているから、あるいは皆がそうやっているから流れに合わせているに過ぎない。ホントに普通って何だろうと思えてきます。


 恵子の念願だった、あちら側からこちら側の人間になりかかった彼女に見えた景色は・・・恵子の心と体が下した最後の決断に胸がスカッとしました!



# by cuckoo2006 | 2016-08-26 20:44 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(2)
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地図を広げた外人さんに下町小さな輪ができる

# by cuckoo2006 | 2016-08-24 17:55 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
皆さま、こんにちは。

永六輔さんが7月にお亡くなりになりました。
永さんの「土曜ワイドラジオTokyo」を長いこと聞いていました。
永さんが話すと、どんなことでも面白くなりました。
たくさんのお話の中で、私がなぜか良く覚えている話をいたします。
「聞き間違え」のお話。頭の中の記憶のみでお話しします。

水の江瀧子さん、ターキーの別荘は小高い山の中腹のような所に建っていたの。
そこで、ある年の夏の初めだったかな、仲間で集まってすき焼きパーティーしようということになった。
 
僕達は、汗を拭き拭きターキーの山小屋に着いたの。
しばらくして中山千夏が遅れて到着した。
チナッちゃんが着いた後すぐに雨が降り出して、濡れなくて良かったね、なんて話した。

それで雨が上がってから、皆ですき焼きの材料を買い出しに行ったの。
山小屋に戻って、葱、春菊、シラタキ、焼き豆腐など並べると、チナッちゃんが「あれ?肝心のお肉は?」って聞くんだ。
「えっ?お肉は、さっきチナッちゃんが持って来たって言ったでしょ」と言うと
「アタシは、そんなこと言ってないよ。現にお肉なんて持って来てないし」とチナッちゃん。

でも、そこに居る全員が、チナッちゃんが「お肉を持って来た」と言いながら山小屋に入って来たって言うんだ。
ターキーも「アチシも聞いたよ!」って。

おかしいなあ、おかしいなあ、って皆で首を捻った。
そしたら、チナッちゃんが、思い出したようにこう言ったの。
「山小屋まで歩いて来る途中に雲行きが怪しくなったんで、急に曇ってきた、って言いながら玄関を入ってきたんだ。」

急に曇ってきた? きゅうにくもってきた?
 
そこでハタと思い当たった!

すき焼きのことしか考えてなかった僕達は、チナッちゃんが言った
 
「急に曇ってきた」が「牛肉持ってきた」に聞こえちゃったんだ!!


と、覚えているのはここまでのお話です。
それからきっとまた牛肉を買いに出かけたのしょうね。

永さん、長いことお疲れ様でした。
ご冥福をお祈りいたします。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
今日のハル
2016年8月4日、8才になりました!
「秋川渓谷に遊びに行ったよ。カーチャンもボクも必死の川渡りなんだあ」

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# by cuckoo2006 | 2016-08-20 18:34 | 3分スピーチ@話し方教室 | Trackback | Comments(0)
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つけては外した三面鏡へ逢いにいく日のイヤリング

# by cuckoo2006 | 2016-08-16 14:06 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
d0074962_13520937.jpg解説:「ゴジラ FINAL WARS」(2004)以来12年ぶりに東宝が製作したオリジナルの「ゴジラ」映画。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の庵野秀明が総監督・脚本を務め、「のぼうの城」「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の樋口真嗣が監督、同じく「のぼうの城」「進撃の巨人」などで特撮監督を務めた尾上克郎を准監督に迎え、ハリウッド版「GODZILLA」に登場したゴジラを上回る、体長118.5メートルという史上最大のゴジラをフルCGでスクリーンに描き出す。内閣官房副長官・矢口蘭堂を演じる長谷川博己、内閣総理大臣補佐官・赤坂秀樹役の竹野内豊、米国大統領特使カヨコ・アン・パタースン役の石原さとみをメインキャストに、キャストには総勢328人が出演。加えて、狂言師の野村萬斎がゴジラのモーションキャプチャーアクターとして参加している。(eiga.comより)

 これは、いわゆる怪獣映画ではありません。
ゴジラは、人間が、私達の社会が生み出したもの。ゴジラが突きつける真実がなかなかに深く、また2時間退屈するところのない面白さです。
 
 東京湾から、横浜沖から、上陸したゴジラが都会の幹線道路をただただ歩く姿に爽快感が湧いてきます。不思議にもゴジラに感情移入してしまいました。

 非常事態を目の前に、政府は緊急対策委員会を立ち上げ会議と手続きに終始するのみ。御用学者はまるで役に立たない。事態収束のため東京壊滅を辞さない国連決議が採択されようとする中、唯一頼みの対応チームは最後の矢を放つ。一方、臨時内閣で総理を押し付けられた昼行燈のような農水大臣は、、、

 ゴジラが総攻撃される場面では何故か悲しい気持ちになりました。現実社会の中でゴジラが象徴する様々なもの、そこから幾つもの事が連想されました。右手に国技館を見たラストシーンの風景は衝撃的です。

 「面白かったねーー!!」これほど夫婦の意見が一致した映画は初めてかも知れません。


@TOHOシネマズ西新井


# by cuckoo2006 | 2016-08-12 16:26 | 邦画 | Trackback | Comments(2)
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祭りの夜には雷様も恋の味方をしてくれる

# by cuckoo2006 | 2016-08-07 20:55 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

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内容紹介

女が映し出す男の無様、そして、真価――。

太平の世に行き場を失い、人生に惑う武家の男たち。

身ひとつで生きる女ならば、答えを知っていようか――。

時代小説の新旗手が贈る傑作武家小説集。

「ひともうらやむ」「つゆかせぎ」「乳付」「ひと夏」「逢対」「つまをめとらば」

男の心に巣食う弱さを包み込む、滋味あふれる物語、六篇を収録。


 六篇から成る短編集。

タイトルの「つまをめとらば」は、2015年下半期の直木賞受賞作品。上半期は、ご存じ芥川賞・又吉直樹の「火花」の回でした。


 淡々とした出だしの時代小説はずいぶん地味に感じられ、‟火花フィーバー”の後の控えめな登場も、この本の持ち味になるほど。静かな存在感が残りました。


 どの主人公も押しが弱く気が優しく、平穏と分相応を第一に生きています。野心や出世とは無縁なのですが、自分の中に譲れないものもある。イイ人揃いの主人公達を気持ち良く読みました。


 一篇目は「ひともうらやむ」。庄平は藩主を間近で守る番氏。庄平の幼馴染・克己が射止めた世津は、ただ美しいのではなく、男という生き物のいちばん柔らかい部分をえぐり出して、ざらりと触ってくるほどに美しい娘だった。庄平が嫁に迎えた康江の顔かたちは世津に及ぶべくもないと感じていたが、共に暮らすうちにいつしか庄平は康江と世津を比べなくなっていた。その後、それぞれの夫婦に起こる思ってもいなかった出来事・・・男達が決して口にはしない胸中に引き込まれます。


 二篇目は、妻を失った俳諧師が宿場女の逞しさに自らの詩材の狭さを思い知る「つゆかせぎ」。三篇目は、唯一女性が主人公の「乳付」。続いての「ひと夏」、「逢対」は少々甘くいい話になり過ぎたように感じましたが、最後の「つまをめとらば」は秀逸です。


 幼馴染の省吾と貞次郎が再会する。二人とも今は奉行のお役目を引退した独り身。ひょんなことから男二人が親しく暮らす中、それぞれに歩んできた道に関わり合った女達を振り返る。ーーふつうの女など、いない。ふつうを求めているとすれば、それは危ういーー三人の妻に翻弄された省吾の言葉には真実があります。そんな二人の前に、過去に彼等の心を深くとらえた佐世が現れる。佐世は以前とはすっかり変わった姿でした。佐世と言葉を交わしたことを切っ掛けに彼等はそれぞれの今後の人生に心を定めます。


 「やっぱり、省ちゃんは餓鬼大将で、俺は使いっ走りだ」

 んなことは、ない。

 ぜんぜんない。


 こんな終わり方もとても良かった。


 曲げることの出来ない自分の中の小さな正義。それが人の心に平安をもたらすのだとそれぞれの主人公に感じました。共感しました。


 「つまをめとらば」は1時間ちょっとで読めます。あっさりしていて恐くて深い。なつやすみにお時間があれば是非!




# by cuckoo2006 | 2016-07-30 15:28 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(2)
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小さなリュックが運転席の後ろに立ってる夏休み

# by cuckoo2006 | 2016-07-24 17:12 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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勝っても負けても待ってるビール外野が追ってく大飛球

# by cuckoo2006 | 2016-07-18 18:01 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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遺影になっても変わりはなくて物を言わない人だった

# by cuckoo2006 | 2016-07-13 17:04 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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★スカイツリーが目印だから織姫彦星迷わない★

# by cuckoo2006 | 2016-07-07 16:43 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)
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運が良かったいい人だった見合い写真と五十年

# by cuckoo2006 | 2016-07-05 15:22 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)