小説、映画、絵手紙、都々逸
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「小さいおうち」監督山田洋次

a0163466_1532483.jpg解説 名匠・山田洋次の82作目となる監督作で、第143回直木賞を受賞した中島京子の小説を映画化。昭和11年、田舎から出てきた純真な娘・布宮タキは、東京郊外に建つモダンな赤い三角屋根の小さな家で女中として働き始める。家の主人で玩具会社に勤める平井雅樹、その妻・時子、2人の5歳になる息子の恭一とともに穏やかな日々を送っていたある日、雅樹の部下で板倉正治という青年が現れ、時子の心が板倉へと傾いていく。それから60数年後、晩年のタキが大学ノートにつづった自叙伝を読んだタキの親類・荒井健史は、それまで秘められていた真実を知る。時子役に松たか子が扮し、晩年のタキを倍賞千恵子、若き日のタキを「舟を編む」「シャニダールの花」の黒木華が演じる。 (eiga.comより)


 これは良かった!好みの映画でした。

山形から東京へ働きに出たタキ(黒木華)は、山の手のサラリーマン家庭で女中として働き始めます。さっぱりした気性の美しい妻・時子(松たか子)から家族の一員のように迎えられ、タキは赤い屋根の家での毎日に心を弾ませます。

 気品と奔放さを持つ時子にぴったり嵌まった松たか子が魅力的。そして、それを上回る存在感を放つのがタキです。スクリーンの端にいるときでさえ、タキの顔つきや物腰に目が吸い寄せられます。女優さん達の身のこなしや佇まいにうっとりし通しでした。時子やタキが着物に白い割烹着をつけ掃除をしたり、ポットで紅茶を入れたりするシーンに時代が匂い立ちます。

 高熱を出し足の後遺症が心配される坊っちゃまはマッサージに通わなければならなくなる。学校までの雪道を何時間も歩いてきたタキは「これは私の仕事です」と坊っちゃまを背負い毎日療養所へ出かけます。家族の役に立てるタキの嬉しさにこちらまで嬉しくなってきます。

 年の初め、旦那様(片岡孝太郎)の会社の新入社員・板倉(吉岡秀隆)が年始の挨拶にやって来ます。人々の暮らしにも戦争の足音は刻一刻と近づいて来ました、、、、

 晩年のタキ(倍賞千恵子)が親類の子(妻夫木聡)に昔話を聴かせる形で物語は進みます。観終わって、幾つかの“なぜ”が観客に委ねられ、想像が駆け巡ります。

 タキは、なぜ奥様の言いつけに背いたのか?主人一家を守りたかった、それだけが理由ではないように思えました。奥様が大好き、けれどそれと同じくらいタキに大切なものがあったのではないか。タキが最後に与えられた“ひと時”を自分だけの宝物ものにしておきたかったのではないか、、、

 そう考えると美しいだけではない、それぞれの胸の奥が浮かび上がってきます。物語の余白が心に留まりました。
 


@TOHOシネマズ西新井
by cuckoo2006 | 2014-02-16 15:45 | 邦画 | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from dezire_photo.. at 2014-02-18 23:12
タイトル : 2014年版:実力派若手女優、黒木華登場で激戦化
「演技力だけで選ぶ若手女優ベスト5」   Photograph : Cherry blossoms in Japan.  現在の女優から、映画、ドラマで見せた演技の表現力、演技の幅の幅となど演技力だけからベスト5を選んでみました。人気やルックスの好みは関係ありません。演技では全く違ったキャラクターの役を演じられるか、微妙な心の変化の表現力などを重視しました。 ①宮崎あおい   4歳の子役でデビュー。映画初主演の『害虫』で、ナント三大陸映画祭コンペティション部門主演女優賞。  ...... more
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