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「ホテル」3分スピーチ
皆さま、こんにちは。
今日のお題は、「ホテル」。 恐ーい思いをしたホテルのお話をいたします。 それは、7、8年程前に香川県の金毘羅様へひとり旅した時のことでした。 前もって金毘羅様に一番近いホテルを予約しておきました。 岡山で新幹線を降り、瀬戸大橋を越えて初めての四国上陸。 夕食を済ませ、一日目の宿に着くとそこはホテルというより民宿のような小さな建物でした。 翌日の金毘羅様詣でに備え、その晩は早く寝ることにします。 すると、部屋の壁をトントン、トントンと隣から小さく叩く音がするのです。 最初は、壁に掛けてあるハンガーの洋服にブラシでもかけているのかな?と思いました。 しかし、その音は次第に、ドンドン、ドンドンと大きくなっていきました。 私はさすがに気味悪く、何だろう?何かの合図だろうか?と恐ろしさでいっぱいになりました。 その規則的なドンドンという音は、続いたかと思うと止み、また始まります。 私はすっかり恐ろしくなり、震える手でフロントに電話しようとしたその時、部屋のドアが凄い力でドンドンドンと叩かれたのです。 瞬時に私はすべてを悟りました。 その無言の怒りのノックは、「テ・レ・ビ・が・うるさーい!!」と叫んでいたのです。 恐ろしさは恥ずかしさに変わりました。 「壁が薄いので夜9時以降はイヤホンでテレビをお聞きください」という張り紙にようやく気づきました。 翌朝は、他の(隣の)宿泊客と顔を合わせぬよう一番早く朝食を取り、金毘羅様へ向かいました。 山頂の神社まで千段を越える階段を休み休み上がります。 天辺の奥社から見た景色は素晴らしく、四国の空を独り占めした気分でした。 金毘羅様へのひとり旅は、その青く澄んだ四国の空と、ホテルで壁をドンドンと叩かれて怒られたことの二つが強烈な思い出となりました。 ありがとうございました。 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ 今日のハル 「雨のお散歩はカッパを着て行くよ。あんまり気が進まないんだけどね・・・・」
by cuckoo2006
| 2015-07-12 17:00
| 3分スピーチ@話し方教室
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