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「近松物語」 監督溝口健二 原作近松門左衛門
『ふとした偶然から不義密通を疑われ家を飛び出した男女。手代の茂兵衛と主人の妻・おさん。しかしやがて2人に真実の愛が芽生えるのだ。悲劇の緊迫を高める緻密な構成と円熟の演出。溝口作品の最高傑作の1本。出演:長谷川一夫、香川京子、南田洋子、進藤英太郎(1954/大映)』(パンフレットより)
池袋の新文芸座で、特集「リスペクト巨匠・溝口健二」(9/8~9/21)が上映されています。初めての映画館で、初めての溝口作品を観て来ました。 幕開け、大店が立ち並ぶ道を人々が行き交うシーンから、もうゾクゾクと名作の香りが立ち上ります。カメラは、路地から大経師屋の中に入り、活気ある店の様子を映し出す。意外なほど古臭さを感じません。 主役の二人が最初に顔を現すシーン、風邪で伏せっている茂兵衛役の長谷川一夫が身を起こして振り返るところ、おさん役の香川京子が琴の手入れをする場面は、掛け声でも飛んで来そうな見せ方です。 けれども、物語の筋立てには、やはり違和感がありました。 手代の茂兵衛と主人の年若い後妻のおさんは、ふとした誤解から、不義密通を疑われ、逃避行へと突き進む。一度は死を決意するものの、やがて二人は真の愛に目覚めていく・・・ 心中で幕切れと思っていたのですが、そうではなく、一頭の馬の上に縄で括られた二人が刑場へ引き立てられて行くシーンの幸せに満ち足りた表情で物語は終わります。 二人の周りのすべてのものは破滅し、その破滅に向う中で、愛する二人だけが永遠のものを得る。これは、不条理劇というのでしょうか・・・ 背景にある世界観などは何も解らず、変な話だなあ、というのが、一番の感想となってしまいました。それでも、溝口作品から醸し出されるものを、少し掴めたように思えます。 打ち鳴らされる拍子木に、白黒スクリーンから伝わる幽玄な様式美、文句なく独特の世界でした。 穴場の映画館が見つかったこともあり、大満足で狭い路地を駅へ向いました。 @新文芸座
by cuckoo2006
| 2007-09-17 18:47
| 邦画
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