小説、映画、絵手紙、都々逸
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<   2013年 01月 ( 8 )   > この月の画像一覧

「レ・ミゼラブル」監督トム・フーパー

解説d0074962_16001260.jpg ビクトル・ユーゴーの同名小説を原作に、世界43カ国で上演されて大ヒットを記録した名作ミュージカルを、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイら豪華キャストで映画化。監督は「英国王のスピーチ」でアカデミー監督賞を受賞したトム・フーパー。舞台版プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュも製作に名を連ねる。パンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャンは、仮出獄後に再び盗みを働いてしまうが、罪を見逃してくれた司教に感銘を受けて改心する。やがて運命的な出会いを果たした女性ファンテーヌから愛娘コゼットを託されたバルジャンは、執念深いジャベール警部の追跡を逃れ、パリへ。バルジャンとコゼットは親子として暮らすが、やがて激動の時代の波に飲まれていく。(映画.comより)

 ジャン・バルジャンと言えば、パン一個を盗んだ罪で長い間投獄され、ああ無情!くらいが私の持ってた情報量。「レ・ミゼラブル」ってこんなお話だったのですね。社会福祉という言葉も存在しない時代、力を持たない人々が生き抜くための日々は余りに苛酷なものでした。牢獄から仮出所したジャン・バルジャンは、司教の慈悲を受け、底辺から這い上がるように名前も変え、やがて政治家となります。守るべき存在を得た彼の波乱に満ちた生涯が、フランス革命を背景に壮大な物語に仕立てられています。

 「ルックダウン、ルックダウン」と苦役を課せられた罪人達の地獄の底から鳴り響くような歌声の幕開けは、「ベン・ハー」を思い起こす迫力でした。文句なしの迫力に、おどろおどろしさ、切なさ、哀しさが画面いっぱいに伝わり、多彩な登場人物のそれぞれの持ち味と見せ場に、物語はスピーディーに展開していきます。

 でも正直、最初から最後まで、頭を離れなかったのは、「これ、舞台で観たかったなあ」ということ。思わず、舞台が目の前に浮かんで来る場面が、たくさんありました。この歌のシーンは、舞台中央ではなく、上段の端にスポットライトが当たるのだろうなあ、とか。最後にフランス国旗が打ち振られるシーンでは、気持ちはもう「これは一度舞台を観よう!」に変わっていました。

 私が一番印象に残った人物は、ラッセル・クロウ演じるジャベール警部。残忍な敵役にとどまらず、法を遵守する、という彼自身の正義と信念がありました。非人間的な看守ではなかったからこそ、ジャン・バルジャンは、彼を窮地から救ったのでしょう。ジャン・バルジャンと同じ最下層の出身から警察官の職を得、職務を全うすることだけを拠り所としなければ生きられなかったジャベールの人生も歪んだ社会を浮き彫りにします。存在に深みがありました。ただ残念ながら、私の狭いストライクゾーンには全く入れない大作でありました。


@TOHOシネマズ西新井


★次回は、海外ミステリ、アーナルデュル・インドリダソン「湿地」です。

by cuckoo2006 | 2013-01-31 19:45 | 洋画 | Trackback | Comments(2)

睦月アールグレイ えてがみどどいつ

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雨の日曜こころも休むアールグレイを濃く淹れる
by cuckoo2006 | 2013-01-25 22:23 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

「レキシントンの幽霊」村上春樹[著]

a0163466_1761953.jpg古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか?椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命。「氷男」と結婚した女は、なぜ南極などへ行こうとしたのか…。次々に繰り広げられる不思議な世界。楽しく、そして底無しの怖さを秘めた七つの短編を収録。(文庫本裏表紙より)

 七つの短編集は、バラエティに富んでいます。最初の「レキシントンの幽霊」と三番目の「沈黙」は、語り手=作家=村上春樹、と読者に思わせて進む、私小説のようなお話。村上作品独特の現実離れした世界は展開しません。村上氏に拒絶反応のある読者にも馴染みやすいかも知れません。

 「レキシントンの幽霊」は、「僕」がマサチューセッツ州ケンブリッジに滞在中、一人の建築家と知り合いになり、彼の古いジャズ・レコードのコレクションを通じ交流が始まる。やがて、建築家の住む広い屋敷の数日間の留守番を頼まれた「僕」は、夜半過ぎに階下から聞こえるパーティの華やかなざわめきと音楽で目を覚ます、、、、

 いつものことながら、耳を澄ませたお話が沁み込んでくる感覚です。建築家の深い孤独や喪失感が語られるなか、非常に共感したことがありました。それは、彼が父を失った時、またその父が妻(彼の母)を失くした時に、『時間が腐って溶けてなくなってしまうまで』、『地中に埋められた石みたいに』こんこんと眠り続けた、という描写。これは非常に良く解った。一緒にして悪いけれど、私も昔からヤなことがあると、どうしてこんなに眠ることができるのか、と自分でも呆れるほど眠り続ける。いつも寝つきが悪いのに、何かの魔法にかかったように幾らでも幾らでも眠ることができる。私の場合は、「脳」が現実を逃避していると分析してますが。こんこんと深く眠り続ける『予備的な死者』としての孤独、と村上氏は表現しています。

 『ある種のものごとは、別のかたちをとるんだ。それは別のかたちをとらずにはいられないんだ』、物語からの文章ですが、これが何を意味するのか、高校の国語の教科書の問題になったそうです。こういう謎解きのような一節が、村上作品のどの話にも登場します。何となく解かる場合もあるし、全くお手上げのことも多い。それでも、作者の意図を汲み取るより、物語の面白さに引かれて読んでいます。

 三番目の「沈黙」は、空港ロビーで出発を待ちながら、作家の「僕」が、編集者の男性へ「人を殴ったことがありますか」の質問から、彼が高校時代に負った心の傷へと話は及ぶ。20年以上前に発表された作品ですが、昨年、尖閣問題について、村上氏の朝日新聞への寄稿の内容に重なるものを感じました。口当たりの良い受け入れやすい他人の意見に踊らされる恐ろしさ、が指摘されます。

 それから、最後の「めくらやなぎと、眠る女」は、都会での仕事を辞め、故郷に戻ってきた「僕」が、年の離れた従弟を連れ、大学病院の耳鼻科へ行く話。二人の会話に、「僕」の学生時代の回想が挟み込まれます。バス停で、いとこに「大丈夫?」と強く腕をつかまれた「僕」は、「大丈夫だよ」といとこの肩に手を置く。途中、意味不明のところ(インディアン映画の件)もありますが、これが一番好きなお話でした。「緑色の獣」と「氷男」は、全編意味不明。でも、お話としては面白い。こちらも機会があればお試しください♪


★次回は、映画「レ・ミゼラブル」です。
by cuckoo2006 | 2013-01-20 21:20 | 村上春樹 | Trackback | Comments(0)

睦月ラジオ えてがみどどいつ

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ラジオと一緒に小さく唄う午前三時の赤とんぼ
by cuckoo2006 | 2013-01-17 17:51 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

睦月手袋 えてがみどどいつ

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あなたに逢う日の手袋紅く寒さが嬉しい駅の風
by cuckoo2006 | 2013-01-16 14:41 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

「よくできた女(ひと)」バーバラ・ピム[著]

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内容紹介
舞台は、まだ食料配給がつづく戦後のロンドン。ヒロイン兼語り手のミルドレッドは30歳を過ぎた独身女性。
両親の残してくれたささやかな収入に頼りつつ、パートタイムで働く彼女は、親しい牧師姉弟や旧友ドーラと交流したり、教区活動に加わったりしながら平穏な生活を送っていた。そんな彼女の住むフラットの下に、文化人類学者のヘレナと海軍将校の夫が引っ越してきた。美人で魅力的だが家事はさっぱりのヘレナと、ハンサムで女たらしのロッキーという「華のある」夫妻の登場で、ミルドレッドの静かな生活に波風が立ちはじめる…… さしたる大事件も突出した人物もないのに読者をうならせる。定年退職小説『秋の四重奏』で日本の読者の心もつかんだ、バーバラ・ピム。没後に評価ますます高まり「20世紀のオースティン」とも称される英国女性作家ピムの代表作にして、「おひとりさま」小説の傑作を、瑞々しい訳文で楽しまれたい。


 イギリスらしい小説です。実は途中まで、この物語は第二次世界大戦直後を舞台として、近年に書かれた時代小説とばかり思っていました。初版が、1952年と知ってびっくり。それくらい感覚が新しく古臭さを感じません。それで当時のロンドンの暮らしや風習が生き生きと伝わってくる。好みの小説でした。

 ヒロイン・ミルドレッドは、牧師の家庭に育ち、両親亡き後も教会の交友関係の中で過ごし奉仕活動を主としている。堅実で信頼できる人物として教区の中で一目置かれる存在です。そんな彼女の周囲を観察する目を通し、物語は進みます。善意溢れる人々との噛み合わない会話や身近な人々への辛辣な人物評、食事に掃除に紅茶の濃さ薄さまで、細やかな日々の暮らしをミルドレッドの心の声がありのままに語ります。プライドの高さと僻み心が同居したようなヒロインをあまり好きになれませんでしたが、我が身に重なるような親近感も感じてしまいます。

 ミルドレッドのアパートの一階に越してきた若夫婦は、彼女の周りの善良で退屈な人々とは全く違うタイプの人間でした。華やかで個性的な彼等の出現により、冷静な彼女の心も乱れ始めます。思わせぶりな態度を示す夫に心ならずも引かれてしまうミルドレッドでしたが、その魅力的な彼が全く薄っぺらな男だということも彼女にはちゃんと解っています。また一方では、好意を持たれていると自覚していた、家族同様の牧師の突然の結婚により、“振られた女性”というレッテルを貼られてしまいますが、敢えて強く反論もしない。その上、若夫婦も新婚の牧師夫妻さえも、ミルドレッドが解決する義務があるとでもいうように、自分達の起したトラブルを彼女の元へ持って来るのです。

 憤慨しながらも、彼女は彼等のために心を配り体を動かします。「ここに来ればいつもお茶を淹れてもらえるとは思われたくないわ」とうんざりする彼女でしたが、結局は丁寧にお茶を淹れてしまいます。やはり「よくできた女」なのですね。やがて、階下の若夫婦が出て行き、以前の平和が戻ります。ミルドレッドは、安堵しつつも少しだけ物足りない寂しい様子にも見えました。心って複雑なものですね。

 街の市場やレストラン、教会のバザーやバスルームを共用するアパートなど、当時のままのロンドンの日常も楽しめます。そうそう、若夫婦は去りましたが、妻の同僚男性の文化人類学者とミルドレッドは、意外とうまくいったのかも知れません。


★次回は、村上春樹の「レキシントンの幽霊」です。

by cuckoo2006 | 2013-01-13 19:41 | 本(外国のもの) | Trackback | Comments(0)

えてがみどどいつ、始めました

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初春の達磨に片目を入れて私も今年の面構え
by cuckoo2006 | 2013-01-08 14:42 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

2012マイベスト5シネマ

 あけましておめでとうございます。
東京は冬晴れの穏やかな三が日でした。

 さて、今年も昨年観た映画のベスト5発表といたします。「恋愛」、「アクション」、「SF」などは最初から弾き飛ばされ、アンテナに引っかかるのは、“人生の秋”のようなストーリーばかり。それに“女性の視点”がないと全く感情移入できない。というわけで、かなりの狭いストライクゾーンでの順位づけとなっております。

第1位 「サラの鍵」

第2位 「ヘルプ こころがつなぐストーリー」

第3位 「あなたへ」

第4位 「思秋期」

第5位 「人生はビギナーズ」

次点 「ツナグ」


今年もすっ飛んで観に行きたい映画に一本でも多く出会えますように♪

        ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

      いいとこつまんで明るく行こう厄除け大師の人いきれ

“いいとこ摘んで”は、絵手紙教室の友人の口癖です。「悪いとこに目を向けないで、恵まれてる良いとこを摘まんで感謝しなきゃね」と。こちらはどうも悪いとこを摘まむタチなもので勉強になります。2013年の書き初めにいただきました。
早いもので、西新井大師での初詣も五度目になりました。今年も皆さまにとって健やかな良いお年でありますように。
「気ままな読書ノート」もよろしくお願い申し上げます。


★次回は、バーバラ・ピムの「良くできた女(ひと)」です。
by cuckoo2006 | 2013-01-04 14:14 | Trackback | Comments(0)