小説、映画、絵手紙、都々逸
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皐月歯ブラシ えてがみどどいつ

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青とピンクの歯ブラシ二本並び始まる物語
by cuckoo2006 | 2013-05-25 16:04 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」村上春樹[著]

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内容(「BOOK」データベースより)
良いニュースと悪いニュースがある。多崎つくるにとって駅をつくることは、心を世界につなぎとめておくための営みだった。あるポイントまでは…。


 


1Q84」よりもずっと小さな世界のお話。私は、こちらの方が面白かったし好みでした。

 多崎つくるは、大学2年生のある時期、ほとんど死ぬことだけを考えて生きていた。その原因となったのは、彼が受けた親友達からの拒絶だった。つくるは、その拒絶の訳が全く解らず、またそれを誰に尋ねることも出来なかった、、、、

 歳月は流れ、36歳になったつくるは、鉄道会社で駅を設計する仕事に就いている。鉄道駅に魅了され続けてきたつくるにとって、それは天職と呼べるものだった。そんな時、つくるは初めて心を開き合える女性沙羅に出会う。沙羅は、つくるが過去に受けた拒絶の理由を確かめるように勧める。つくるは、16年の時を経て、当時の仲間を訪ねる旅に出る。生まれ故郷の名古屋へ、そして、フィンランドへ、、、、

 つくるの身に起ったことが、早い段階で読者に説明され、その後も、村上作品にしては驚くほど具体的に事が運んでいきます。つくるの受けた仲間からの突然の拒絶も、青春時代を背景とした普遍的とも言える現実的なもの。村上作品独特の、象徴的に何かを暗示させるものは登場しません。つくるが仲間に拒絶された真相は、あっさりと解明されます。

 主人公の日常が丁寧に描かれるのはいつもの通り。歯磨き、洗濯、水泳など、浄化作用のあるような描写は、村上作品で、私が大好きなところです。それから、つくるが東京の大学で親しくなる灰田との会話のシーンが良かった。作者独特の観念的な会話が、解りやすい言葉で紡がれます。心地良く耳を澄ませました。この灰田青年が、一番村上カラーのある登場人物でした。

それに対し、今を生きている仲間達とのやり取りは、あくまでも現実的です。つくるが仲間の一人を無意識に昔と同じように、“お前”と呼びかけるところは胸に沁みます。

  ラストは、希望と不安が入り交じった明日が予感されます。謎が謎のまま置き去りにされるのは、いつもの通りですが、抽象的な難解さはありません。この感じわかるなあ!とつくるの感覚に何べんもフィットしたこと。これがこの本への私の一番の感想になりました。

村上春樹を初めて読む方にもぜひお薦めです。


★次回は、小川洋子の「ことり」です。

by cuckoo2006 | 2013-05-21 19:23 | 村上春樹 | Trackback | Comments(2)

皐月急須 えてがみどどいつ

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母の土産はいつもの和菓子お茶をつぐより喋り出す
by cuckoo2006 | 2013-05-19 15:04 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

皐月リュック えてがみどどいつ

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帽子とリュックのはしゃいだ影を連れて連休五月晴れ
by cuckoo2006 | 2013-05-03 17:16 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(0)

「マルセル」高樹のぶ子[著]

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内容(「BOOK」データベースより)
予想できない方法でわたしは姿を現し、生き返る。遺された取材ノートから知った、ロートレックの名画『マルセル』盗難事件。1968年、嵐吹き荒れた時代の不可解な事件を、父はなぜ追い続けたのか。謎に導かれるまま、新聞記者・千晶は、東京から神戸、京都、パリへ…。実在の未解決事件をテーマに恋愛小説の名手が贈る芳醇な「絵画」ミステリ。


 決してつまらなかったわけではありませんが、この本とは相性イマイチでした。

 1968年に京都近代美術館で起きたロートレックの「マルセル」盗難事件がモチーフとなっています。父の遺した取材ノートから、娘の新聞記者・千晶が事件の真相と、それにまつわる自らの出生の秘密を辿る。その過程で出会った男性オリオさんとの恋愛も物語の軸となります。

 千晶は、自分の足で立っていられない時にも、反射的に「あ、大丈夫ですから」と言ってしまう性格。掃除機ルンバと暮らす千晶のサバサバぶりもウジウジぶりも共感でき、好きなヒロインでした。しかし、どうも、、京男オリオさんとの恋愛初期~中期~の甘酸っぱい展開にはついて行けず、、、興味の湧かない、人の恋バナを延々と聞かされている気分でした。

 現実の「マルセル盗難事件」は、時効成立後に、絵画は無事に発見されたそうですが、物語も同様の経緯を辿ります。残された数々の状況証拠から、作者高樹のぶ子さんは、事件の真相を練り上げてみせます。“ある事実”を隠蔽するため、巧妙に仕組まれた内部犯行、、、これは、想像もつかなかった。真実味があります。まさしく真相と思えてしまいます。

 一方、パリを舞台に、若き日の千晶の両親が巻き込まれた大きなうねりと、それに伴う千晶の生い立ちの部分は、大仰なメロドラマ仕立てに感じられた。舞台と登場人物が広がり過ぎ、散漫な印象でした。

 図書館の予約本3冊に押し退けられたのがこの本の不運。でも、3回延長して読み切ったので、決してつまらなくはありませぬ。ひと月半、枕元に居た本でした。


★次回は、村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」です。

by cuckoo2006 | 2013-05-01 13:57 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(2)