小説、映画、絵手紙、都々逸
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睦月「パナマ帽」えてがみどどいつ

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私の父は私が小学生の頃から禿げていました。
母によると、お見合いをした時からお父さんは禿げていた、そうです。
私は父が38歳の時の子ということもあり、父親参観日には教室の後ろに立つお父さん達の中に校長先生が一人混じっているようでした。
けれども、それを口にすると父が可哀想ということは子供心にも分かっていました。

そんなこともあってか父は外に出る時、良く帽子を被っていました。
夏はパナマ帽、冬は中折れ帽子や父が正ちゃん帽と呼んでいた毛糸の帽子など。
面長なのでボルサリーノが似合うと会社で言われた、と嬉しそうに話していたのを覚えています。

私事で恐縮ですが、昨年の茨城県常陸太田市主催の「都々逸全国大会」の課題吟「夢」に今日の絵手紙の歌を投吟しました。
選者の吉住義之助先生から次のような寸評をいただきました。

評 ハンチングが似合う粋なお父上。過去形で詠まれたのは既にお亡くなりになっているお父上なのでしょう。

思いがけず父を褒めて貰ったようで胸が暖かくなり、作品集のこのページを何度も開き文章を読みました。

 
鳥打ち帽子を小さく上げて父が笑った夢を見た

# by cuckoo2006 | 2019-01-17 12:34 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(1)

「こんな夜更けにバナナかよ」監督前田哲


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解説

筋ジストロフィーにかかりながらも自らの夢や欲に素直に生き、皆に愛され続けた実在の人物・鹿野靖明さんと、彼を支えながらともに生きたボランティアの人々や家族の姿を描いた人間ドラマ。大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞した書籍を原作に、「ブタがいた教室」の前田哲監督がメガホンをとり、大泉洋が主演を務めた。北海道の医学生・田中はボランティアとして、身体が不自由な鹿野と知り合う。筋肉が徐々に衰える難病・筋ジストロフィーを12歳の時に発症した鹿野は、いつも王様のようなワガママぶりで周囲を振り回してばかりいたが、どこか憎めない愛される存在だった。ある日、新人ボランティアの美咲に恋心を抱いた鹿野は、ラブレターの代筆を田中に依頼する。しかし、実は美咲は田中と付き合っていて……。医学生・田中を三浦春馬、彼の恋人・美咲を高畑充希がそれぞれ演じる。(eiga.comより)


「ボヘミアン・ラブソディ」は観てしまったし、お正月に観る映画は消去法で大泉洋主演「こんな夜更けにバナナかよ」になりました。同じ考えの人が多かったようで1月5日のシネコンは、ほぼ満席です。

 「愛しき実話」と副題がついていますが、感動の美談にはなっていません。それは主人公・鹿野さん(大泉洋)の見事さと同じくらいマイナスの面が伝わって来たから。

 筋ジストロフィーの病を持つ鹿野さんは24時間ボランティアの手を借りながら独り暮らしをしています。「鹿野さんって何様!?」横柄な態度に怒ったボランティアの言葉に「ボランティアだって俺から学んでいるんだよ!対等なんだよ!」と怒鳴り返します。
 
 私の兄は私よりずっと重いリウマチで、同じような体の不自由さを抱えています。「水!」、「〇〇、違う!△△」と上から指図されると理屈ではなくストレスを感じるのは私も体験していること。スクリーンの鹿野さんと兄の姿が度々重なりました。それでも50代から老人ホームにいる兄にどういう態度を取って欲しいのかは私にも良く解らないのです。ただ鹿野さんの高圧的な物言いや自己主張の強さから彼の哀しみが伝わって来ました。

断固拒否していた人工呼吸器を装着した夜、それまで徹底的に遠ざけていた、おかあちゃん(綾戸智恵)とのやり取りに涙が出ました。いつも強気な鹿野さんの弱さ脆さを目の前にすると、見ている者はうろたえるばかりです。

 私が強く印象に残った人物は、ボランティア手配の取りまとめをしているタカムと鹿野さんに呼ばれる友人の高村(萩原聖人)。鹿野さんとは反対に急にボランティアの穴埋めを頼む時など「助かった!」と拝むように礼を言います。猫背でいつも困ったような表情で鹿野さんを後ろから見守るタカム。彼の存在がボランティアをまとめ上げたことは間違いないでしょう。

 映画を観た後、いつもより明るく兄に接していました。たまたま観た映画が、自分が観て本当に良かった映画でした。

 大泉洋さん、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、これは行くのではないでしょうか!


@TOHOシネマズ西新井

# by cuckoo2006 | 2019-01-14 21:21 | 邦画 | Trackback | Comments(4)

睦月「目薬」えてがみどどいつ

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愚痴は言わない方がいいです。

つい友達に長々と話してしまい、「聞いてくれてありがとう!お陰でスッキリした!」などと笑顔で別れても、直ぐに苦い後悔がじわじわ襲って来ます。
ああ、つまらないことを喋ってしまった、、ヘキエキとされたに違いない、ケイベツされたに違いない、、バカバカバカ!
新たなイヤな気持ちが一つ増えているのです。

では、気が置けない夫に話すのはどうかと言うと、
「そーか、そーか、100%正しいのキミだよ!」とこちらの望む反応が返ることは有り得ず、その不満足感が夫への怒りに変わるのに時間は掛かりません。

永年の経験から、愚痴を言っても精神衛生上一つも良いことがない、というのが私の実感です。
でもやっぱりチョコチョコ言ってますね。

 

お話ロボットわたしの愚痴に今夜は電池の切れたふり

# by cuckoo2006 | 2019-01-12 21:26 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

睦月「シャベル」えてがみどどいつ

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中学校の通学路の雪だるまが壊されていなければ、その学校は荒れていない証明、という記事を読んだことがあります。
確かに、雪が降った数日後、裏通りに作られた小さな雪だるまがそのまま立っていると、ほのぼのした気持ちになります。
などと言ってる私も、雪だるまに回し蹴り食らわせたい荒んだ気持ちの冬もありましたが、、、

まとまった雪が降ると私の住んでいるマンションの裏口に雪かきをした山が作られます。
その山が大きな雪だるまになっている年がありました。
きっと力持ちで優しいお方の労作でしょう。
日陰にたたずむその雪だるまに数週間、癒されました。

毎年、成人の日は大雪になることが多い印象です。
関東地方はクリスマスから雨が降っていませんが、三連休の空模様はどうでしょうか。


ごみごみしててもやさしい街で朝のまんまの雪だるま



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

今日のハル

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「大晦日もお腹のお薬を貰いに来たんだぁ」

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「ぽかぽかの元日もお散歩したよ♪」


# by cuckoo2006 | 2019-01-10 16:13 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

睦月「財布」えてがみどどいつ


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鍵も財布もそのままだった何処かの誰かに手を合わす

10年ほど前、続けて二度、スーパーの商品を袋詰めする台にお財布を忘れた事があります。
有り難いことに二度ともサービスカウンターに私のお財布は届いていました。
日本っていい国だなあ!と感激すると同時に、私はもう自分で自分を信用するのは止めようと心に決めました。
一瞬でもお財布を手から離せばお財布のことは忘れてしまうのが自分なのだと、、、
それ以来、スーパーで袋詰めする時はお財布を脇の下などに挟むようにしています。
お財布を忘れることは唯の一度もなくなりました。
重たい醤油やミリンを両手で持ち上げ、アゴにお財布を挟みエコバッグに詰めてるオバサンがいたら、それは私です。

# by cuckoo2006 | 2019-01-07 17:35 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

睦月「猪」えてがみどどいつ

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豚に見えてる猪塗って今年も焦らずゆきましょう

あけましておめでとうございます

年末の厳しい寒さが嘘のように関東地方は風もない暖かな元日です。

昨夜の紅白歌合戦では、最終曲の桑田クンとユーミンの“胸騒ぎの腰つき”ダンスに感動!平成最後の大晦日にいいものを見せていただきました!

元旦にいただいた年賀状の中には、平成を最後に年賀状を卒業します、という葉書が2枚ありました。
私も、無理せず、焦らず、ほがらかに一年を過ごしたいと思います。

春には新天皇の即位を控え、歴史を目撃するようなミーハー気分もあります。

2019年が皆さまにとって健やかな良い一年でありますように

今年も「気ままな読書ノート、絵手紙with都々逸と」をよろしくお願いいたします。

# by cuckoo2006 | 2019-01-01 16:40 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

師走「男性化粧品」えてがみどどいつ


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鏡に映っている自己嫌悪夕べの飲み過ぎ喋り過ぎ


♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬


今日のハル
10歳と4ヶ月のハルは、先月、下痢が長引き精密検査を受けたところ、リンパ腫という病名をいただいてしまいました。幸い低グレードの可能性があるようで、その治療を始めています。お薬が良く効いてハルは以前と変わらず食欲旺盛で元気でいます。
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「お薬、いいコで飲んでるよ」

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「お散歩も毎日行ってるよ。元気いっぱいサ」


# by cuckoo2006 | 2018-12-28 20:21 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

「カササギ殺人事件」アンソニー・ホロヴィッツ[著]

 
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1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは…。その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。余命わずかな名探偵アティカス・ピュントの推理は―。アガサ・クリステへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ! (BOOKデータベースより)


 アガサ・クリスティ作品へのオマージュとして書かれた「カササギ殺人事件」。もうそれだけで読んでみたくなります。英国の人気ミステリー作家アンソニー・ホロヴィッツによる構想15年、執筆に5年を費やした物語は読み応え満点でした。週刊文春2018年海外ミステリ部門の第1位です。

 分厚い上下巻から成る小説は、"作中作”という形で二つの殺人事件が起こる仕掛けです。こういう設定はクリスティ作品の中にもあるのでしょうか。クリスティファンの友人に今度訊いてみたいと思います。

 物語は、女性編集者スーザンが家に持ち帰った「カササギ殺人事件」の原稿を読むところから始まります。それは彼女が勤める出版社の看板作家アラン・コンウェイの最新作でした。舞台は1955年英国のサマセット州、大地主のお屋敷の家政婦の葬儀から小説は幕を開けます。

 不幸な死を迎えた家政婦のブラキストン夫人は、村人の誰にかかわることでも首を突っこみ常にしゃしゃり出て来る人物でした。夫人は、村人達の秘密も弱みも握っていたのです。

 お互いがお互いを知り尽くした小さな村の住人達は、全員がブラキストン夫人殺害の動機を持っているようです。普通の人々の心の奥底が丹念に描かれるのが私の一番の好み。胸がざわざわしてくる登場人物達の心理描写に引き込まれます。

 そして、起こる驚くべき第二の殺人。ここで登場するのがアティカス・ピュント。ナチスの収容所を生き延びた体験を持ち、余命宣告を受けたばかりの老探偵です。

 上巻はピュント探偵が、ずらりと並んだ容疑者の中から犯人を絞り込むところで終わります。早く続きが読みたい、と取り出した下巻はガラリと舞台が変わっていました。冒頭に登場した編集者スーザンが「カササギ殺人事件」の最終章のコピーがないことに気づく場面へと戻っています。

 下巻は「カササギ殺人事件」の著者アラン・コンウェイの突然の死から展開していきます。ピュント探偵が特定しかけた犯人を早く知りたいのにガッカリでした。けれどもスーザンが著者コンウェイの死の真相を究明するこちらの物語も面白さは加速。もう上巻の事件はどこかへ行ってしまいました。

 スーザンはコンウェイの死と彼の作品「カササギ殺人事件」が微妙に連動していることに気づきます。これが作品の肝でしょう。そしてピュント探偵が「カササギ殺人事件」の犯人を暴く最終章を迎えます。

 二つの事件のそれぞれの殺人犯は人物も動機も全くの予想外でした。お見事!!クリスティ全巻読破の友人にも是非読んでもらいましょう。

# by cuckoo2006 | 2018-12-23 21:11 | 海外ミステリー | Trackback | Comments(2)

師走「イチョウ」えてがみどどいつ

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あったかいもの手渡しされてレジもおでんも顔馴染み

# by cuckoo2006 | 2018-12-21 21:09 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(4)

師走「アオキ」えてがみどどいつ

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隣の席にはリュックを置いて連れは二冊の文庫本


♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬


今日のハル
先月、お腹を下し、どうぶつ病院で点滴をしました。初めてのエリザベスカラーです。

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お薬を飲んで今は元気でーす。



# by cuckoo2006 | 2018-12-14 21:19 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

師走「ナデシコ」えてがみどどいつ

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今日は痛いと言わない母の思い出話が笑ってる

# by cuckoo2006 | 2018-12-09 21:52 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

師走「蜜柑」えてがみどどいつ

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蜜柑煎餅炬燵にのって冬の至福に手が届く

# by cuckoo2006 | 2018-12-05 21:22 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

「華氏119」監督マイケル・ムーア

 
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解説

アメリカの銃社会に風穴を開けた「ボウリング・フォー・コロンバイン」や医療問題を取り上げた「シッコ」など、巨大な権力に対してもアポなし突撃取材を敢行するスタイルで知られるドキュメンタリー監督のマイケル・ムーアが、アメリカ合衆国第45代大統領ドナルド・トランプを題材に手がけたドキュメンタリー。タイトルの「華氏119(原題:Fahrenheit 11/9)」は、トランプの大統領当選が確定し、勝利宣言をした2016年11月9日に由来。ムーア監督の代表作であり、当時のジョージ・W・ブッシュ政権を痛烈に批判した「華氏911(Fahrenheit 9/11)」に呼応するものになっている。16年の大統領選の最中からトランプ当選の警告を発していたムーア監督は、トランプ大統領を取材するうちに、どんなスキャンダルが起こってもトランプが大統領の座から降りなくてもすむように仕組まれているということを確信し、トランプ大統領を「悪の天才」と称する。今作では、トランプ・ファミリー崩壊につながるというネタも暴露しながら、トランプを当選させたアメリカ社会にメスを入れる。(eiga.comより)


 日本では報道されなかったアメリカのご事情は驚くことばかりでした。

 そもそもドナルド・トランプは大統領選出馬など本気で考えていなかった。人気女性歌手のギャラが自分より高いことに腹を立て脚光を浴びることでギャラアップを図っただけ。目論見通りに酷い差別発言をすればするほどメディアに取り上げられる。集会で黒人を一人一人指差し、腕尽くでボディガードに連れ出させる。共和党候補の一人で出馬がジョークと取られていた時期の映像が映し出されます。

 世界中がヒラリー・クリントン勝利を確信するなか僅差でトランプ当選が決定します。そこから時間の針を巻き戻し、なぜトランプ大統領が誕生したのか悪夢が実現したのかをマイケル・ムーア監督は解説していきます。トランプ大統領が家族らと並んだ真夜中の勝利宣言、「これほど暗い通夜のような勝利宣言は見たことがない」という監督のナレーションが被ります。そう言われるとそんなふうに見えてもきます。

 トランプ当選の最大の原因は民主党支持者が投票に行かなかったから。人々が民主党政権に絶望した経緯が語られます。

 まずは民主党の大統領候補選び。ムーア監督から唯一好意的に描かれるのが、民主党代表選でヒラリーに敗れたバーニー・サンダースです。サンダースを選んだ民主党員は数の上ではヒラリーを圧倒していました。しかし民主党本部は党員票にスーパー代議員の票を大幅に上乗せする制度を利用しヒラリーを候補者にします。(サンダーズでは勝てないというのがこの頃の日本の報道でした。)民意が反映されずヒラリーに投票するのだけは真っ平という人達が棄権することになります。

 それからもう一つの原因を作ったのは前大統領のオバマ。トランプにレッドカーペットを引いた張本人として糾弾されます。オバマ政権時代に起こったミシガン州フリントの水道水鉛汚染。子供達に甚大な健康被害が出ます。フリントに降り立ったオバマの汚染水道水の入ったコップに唇をつけるだけのパフォーマンスとその後のおざなりな対応、そしてそのフリントへの予告なしの爆撃演習訓練。これが人々が民主党を見限った決定打であるとフリント出身のムーア監督は怒りを露にします。

 銃問題で高校生が世論を動かした経緯も詳しく伝えられます。そしてヒットラーが現れた当時のドイツの社会と現在のアメリカの状況を重ね合わせてみせます。

 私が一番恐いと感じたのは、独裁者が専制政治のため「偽の安全を提示して、引き替えに自由を奪う」というくだり。テロを未然に防ぐため、東京五輪を安全に開催するためという名目で強行採決された凶器準備集合罪に特定秘密保護法、日本も全く同じ状況です。

 安心し過ぎてはいけない、司法制度があるから、憲法があるから大丈夫と思っているうちに民主主義は壊れてしまう。「まだ間に合う!」という言葉で映画は終わります。一見の価値ありです。


@TOHOシネマズ西新井

# by cuckoo2006 | 2018-11-26 21:50 | 洋画 | Trackback | Comments(5)

霜月「トルコキキョウ」えてがみどどいつ

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きっとこっちが間違えたのとどっちも言ってる笑ってる

# by cuckoo2006 | 2018-11-23 22:23 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

霜月「落ち葉」えてがみどどいつ

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悪い事だけ起きないように小さく引っぱる鈴の音

# by cuckoo2006 | 2018-11-19 19:05 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

霜月「乾電池」えてがみどどいつ

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右が頑張る左の分をどっちの膝にも貼る湿布

# by cuckoo2006 | 2018-11-17 13:35 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

「日々是好日」監督大森立嗣


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解説

エッセイスト森下典子が約25年にわたり通った茶道教室での日々をつづり人気を集めたエッセイ「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」を、黒木華主演、樹木希林、多部未華子の共演で映画化。「本当にやりたいこと」を見つけられず大学生活を送っていた20歳の典子は、タダモノではないと噂の「武田のおばさん」が茶道教室の先生であることを聞かされる。母からお茶を習うことを勧められた典子は気のない返事をしていたが、お茶を習うことに乗り気になったいとこの美智子に誘われるがまま、流されるように茶道教室に通い出す。見たことも聞いたこともない「決まりごと」だらけのお茶の世界に触れた典子は、それから20数年にわたり武田先生の下に通うこととなり、就職、失恋、大切な人の死などを経験し、お茶や人生における大事なことに気がついていく。主人公の典子役を黒木、いとこの美智子役を多部がそれぞれ演じ、本作公開前の2018年9月に他界した樹木が武田先生役を演じた。監督は「さよなら渓谷」「まほろ駅前多田便利軒」などの大森立嗣。(eiga.comより)


 やはり最後に樹木希林を観ておきたいと思いました。特に好きな役者さんという訳ではなかったのですが、ここ何年も私が観たいという映画に必ずこの人は出ているのでした。


 「万引き家族」(是枝裕和監督)での“家族”が海で遊ぶのを眺めながら自分の足に砂をかけるシーン。ああ、この人はもうじき死ぬのだと只ならぬものが伝わってきました。


 同じ是枝作品で、常識を纏って生きてきた年代の役が私は印象に残っています。「そして父になる」の妻の母親。「海街diary」の叔母さんなど、何でもない普通の役に安定感がありました。小津映画の杉村春子みたいだなと感じていました。


 「日々是好日」は、不器用で機転が利かないと自分を嘆く典子(黒木華)が茶道を通して成長していく物語です。樹木希林は典子に手ほどきする武田先生を演じます。典子と対比するように一緒にお稽古を始めた従姉妹の美智子(多部美華子)は柔軟性に富んだ逞しさがあります。


 茶室を囲む四季が何度も何度も回るなか、武田先生が生徒達にぽつりぽつりと語る茶道の神髄が染みます。新年の初釜で、『変わらないことを同じようにできることが幸せ』ということ。『同じ場所、同じ顔ぶれでも茶会は常に一期一会』。『形から入る、そこへ後から心が入って行く』。『すぐに分かるものは通り過ぎるが一度で分からないものはそこに留まる』。メモしたいような言葉が幾つも残りました。


 「日日是好日」の掛け軸を眺め、典子と美智子が「これって、どういう意味?」「毎日良い日ってことでしょ」「そんなことは分かってるわよ」というやり取りがあります。


 数十年を経て典子はそれを体得します。『雨が降っている時は雨の音を聴く。うだるような暑さの夏はただその暑さを感じる。体の芯まで冷える冬を感じながら雪を見る。すべての日をその身に感じ受け止める』。


 目の前のことに集中し、心と体を浄化する作用のある茶道はヨガや座禅に通じるのかも知れません。「日々是好日」の意味が私も分かったような気になりました。


@TOHOシネマズ西新井


# by cuckoo2006 | 2018-11-13 19:19 | 邦画 | Trackback | Comments(2)

神無月「蟹」えてがみどどいつ

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蟹に地酒にご当地ソング二泊三日の大広間

# by cuckoo2006 | 2018-10-31 16:26 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

神無月「小菊」えてがみどどいつ

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さっき抜かれたお遍路さんと寺の茶店で隣り合う

# by cuckoo2006 | 2018-10-27 16:03 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

神無月「足の指」えてがみどどいつ

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妻も膝までまくったズボン足湯へ広げる五本指

# by cuckoo2006 | 2018-10-25 13:33 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

神無月「メガネ」えてがみどどいつ

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晴れのち曇りの鼻風邪ぎみの秋刀魚食べたの日記帳

# by cuckoo2006 | 2018-10-23 15:37 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

「王とサーカス」米澤穂信〔著〕


d0074962_16474206.jpg海外旅行特集の仕事を受け、太刀洗万智はネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王殺害事件が勃発する。太刀洗は早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり…2001年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた壮大なフィクション、米澤ミステリの記念碑的傑作。(「BOOK」データベースより)
 
 
2016年版「このミステリーはすごい!」、「週刊文春ミステリーベスト10」、「ミステリーが読みたい!」の三冠を達成した作品。文庫本になったので早速読んでみました。 "三冠王”にしては意外なほど地味で渋い作品。派手さも急展開もない分、読後感に重みがありました。

 主人公はフリーライターの太刀洗万智。偶然ネパール旅行特集の下見で現地入りしていた彼女は驚くべき事件に遭遇します。その事件とは、国王一族が皇太子によって皆殺しにされたというもの。2001年にネパールで実際に起きた事件です。

 運良く情報源にたどり着いた大刀洗は、皇族の警備を担当する軍人との面会を果たします。しかし、その後、彼女は思いも寄らない事態に巻き込まれていきます、、、 

 感情が一切顔に出ないと言われてきた太刀洗万智ですが、彼女の冷静な思考と物腰に心地良さを感じました。賢い人間とはこういう人を言うのでしょう。主人公に惚れ込めばこっちのもの。分厚い小説も一気です。

 路地の屋台から香辛料の匂いがしてくるように異国の街並みが描写されます。情報を求め、外出禁止令の出たネパールの街を彷徨い歩く主人公と一緒に行動しているような気持になりました。そして駆け戻る宿泊先のトーキョーロッジ。そこで彼女は束の間の安息を得ていたのですが、、、

 自分に関係のない悲惨な事件は、情報の受け手にとってはサーカスのような娯楽でしかない、というのがタイトルの由来です。何を書くかより、何を書かないのかがより重要であるという主題が浮かび上がります。

 最後に飛行機のシートに深く沈んだ主人公に、自分まで混乱のネパールを脱出できたような開放感が沸いてきました。

 大刀洗万智と相性が良いことが分かったので、雑誌記者時代の彼女も読んでみたいと思います。

# by cuckoo2006 | 2018-10-20 12:05 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(2)

神無月「ミカン」えてがみどどいつ

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今日はどこへも行かないらしい妻が眉毛を忘れてる

# by cuckoo2006 | 2018-10-16 16:53 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

神無月「トンボ」えてがみどどいつ

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空が昨日と違って見えた秋もブーツも下ろし立て

# by cuckoo2006 | 2018-10-14 16:18 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

神無月「秋桜」えてがみどどいつ

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夕焼けコスモスもう道なりに歩けるとこまで歩くだけ

# by cuckoo2006 | 2018-10-06 16:26 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

長月「コスモス」えてがみどどいつ

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こっちへ来る気は毛頭なくてコスモス揺れてる母の庭

# by cuckoo2006 | 2018-09-29 17:43 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

長月「ユリ」えてがみどどいつ

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雲と並んだ顔晴れ晴れと登りと下りのこんにちは

# by cuckoo2006 | 2018-09-24 18:03 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

長月「ポプラ」えてがみどどいつ

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市役所通りのポプラは高く街は九月の風の色


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★今日のハル★
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「またトネリ公園に来たよ。夏場は小川がチョロチョロ流れるんだぁ」
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「ここでヤキソバとソフトクリーム。ボクもちょっとお相伴さ」




# by cuckoo2006 | 2018-09-18 18:11 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

長月「バラ」えてがみどどいつ

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八十八箇所半分ほどを妻と歩いた春と秋

# by cuckoo2006 | 2018-09-14 16:43 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(4)

長月「リンドウ」えてがみどどいつ

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誰かが小さく私を呼んだ気がしてふり向く秋ひとつ


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今日のハル

8月に秋川渓谷へ行ってきました。川遊びも今年で3年目。お散歩の時には立たないシッポが川の中ではピンと立っています。

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「今年は水嵩が多くて川を横断出来なかったんだあ。勇敢なボクはガッカリさ」

# by cuckoo2006 | 2018-09-08 22:13 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(5)