小説、映画、絵手紙、都々逸
by cuckoo2006
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「日々是好日」監督大森立嗣


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解説

エッセイスト森下典子が約25年にわたり通った茶道教室での日々をつづり人気を集めたエッセイ「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」を、黒木華主演、樹木希林、多部未華子の共演で映画化。「本当にやりたいこと」を見つけられず大学生活を送っていた20歳の典子は、タダモノではないと噂の「武田のおばさん」が茶道教室の先生であることを聞かされる。母からお茶を習うことを勧められた典子は気のない返事をしていたが、お茶を習うことに乗り気になったいとこの美智子に誘われるがまま、流されるように茶道教室に通い出す。見たことも聞いたこともない「決まりごと」だらけのお茶の世界に触れた典子は、それから20数年にわたり武田先生の下に通うこととなり、就職、失恋、大切な人の死などを経験し、お茶や人生における大事なことに気がついていく。主人公の典子役を黒木、いとこの美智子役を多部がそれぞれ演じ、本作公開前の2018年9月に他界した樹木が武田先生役を演じた。監督は「さよなら渓谷」「まほろ駅前多田便利軒」などの大森立嗣。(eiga.comより)


 やはり最後に樹木希林を観ておきたいと思いました。特に好きな役者さんという訳ではなかったのですが、ここ何年も私が観たいという映画に必ずこの人は出ているのでした。


 「万引き家族」(是枝裕和監督)での“家族”が海で遊ぶのを眺めながら自分の足に砂をかけるシーン。ああ、この人はもうじき死ぬのだと只ならぬものが伝わってきました。


 同じ是枝作品で、常識を纏って生きてきた年代の役が私は印象に残っています。「そして父になる」の妻の母親。「海街diary」の叔母さんなど、何でもない普通の役に安定感がありました。小津映画の杉村春子みたいだなと感じていました。


 「日々是好日」は、不器用で機転が利かないと自分を嘆く典子(黒木華)が茶道を通して成長していく物語です。樹木希林は典子に手ほどきする武田先生を演じます。典子と対比するように一緒にお稽古を始めた従姉妹の美智子(多部美華子)は柔軟性に富んだ逞しさがあります。


 茶室を囲む四季が何度も何度も回るなか、武田先生が生徒達にぽつりぽつりと語る茶道の神髄が染みます。新年の初釜で、『変わらないことを同じようにできることが幸せ』ということ。『同じ場所、同じ顔ぶれでも茶会は常に一期一会』。『形から入る、そこへ後から心が入って行く』。『すぐに分かるものは通り過ぎるが一度で分からないものはそこに留まる』。メモしたいような言葉が幾つも残りました。


 「日日是好日」の掛け軸を眺め、典子と美智子が「これって、どういう意味?」「毎日良い日ってことでしょ」「そんなことは分かってるわよ」というやり取りがあります。


 数十年を経て典子はそれを体得します。『雨が降っている時は雨の音を聴く。うだるような暑さの夏はただその暑さを感じる。体の芯まで冷える冬を感じながら雪を見る。すべての日をその身に感じ受け止める』。


 目の前のことに集中し、心と体を浄化する作用のある茶道はヨガや座禅に通じるのかも知れません。「日々是好日」の意味が私も分かったような気になりました。


@TOHOシネマズ西新井


# by cuckoo2006 | 2018-11-13 19:19 | 邦画 | Trackback | Comments(2)

神無月「蟹」えてがみどどいつ

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蟹に地酒にご当地ソング二泊三日の大広間

# by cuckoo2006 | 2018-10-31 16:26 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

神無月「小菊」えてがみどどいつ

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さっき抜かれたお遍路さんと寺の茶店で隣り合う

# by cuckoo2006 | 2018-10-27 16:03 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

神無月「足の指」えてがみどどいつ

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妻も膝までまくったズボン足湯へ広げる五本指

# by cuckoo2006 | 2018-10-25 13:33 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

神無月「メガネ」えてがみどどいつ

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晴れのち曇りの鼻風邪ぎみの秋刀魚食べたの日記帳

# by cuckoo2006 | 2018-10-23 15:37 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

「王とサーカス」米澤穂信〔著〕


d0074962_16474206.jpg海外旅行特集の仕事を受け、太刀洗万智はネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王殺害事件が勃発する。太刀洗は早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり…2001年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた壮大なフィクション、米澤ミステリの記念碑的傑作。(「BOOK」データベースより)
 
 
2016年版「このミステリーはすごい!」、「週刊文春ミステリーベスト10」、「ミステリーが読みたい!」の三冠を達成した作品。文庫本になったので早速読んでみました。 "三冠王”にしては意外なほど地味で渋い作品。派手さも急展開もない分、読後感に重みがありました。

 主人公はフリーライターの太刀洗万智。偶然ネパール旅行特集の下見で現地入りしていた彼女は驚くべき事件に遭遇します。その事件とは、国王一族が皇太子によって皆殺しにされたというもの。2001年にネパールで実際に起きた事件です。

 運良く情報源にたどり着いた大刀洗は、皇族の警備を担当する軍人との面会を果たします。しかし、その後、彼女は思いも寄らない事態に巻き込まれていきます、、、 

 感情が一切顔に出ないと言われてきた太刀洗万智ですが、彼女の冷静な思考と物腰に心地良さを感じました。賢い人間とはこういう人を言うのでしょう。主人公に惚れ込めばこっちのもの。分厚い小説も一気です。

 路地の屋台から香辛料の匂いがしてくるように異国の街並みが描写されます。情報を求め、外出禁止令の出たネパールの街を彷徨い歩く主人公と一緒に行動しているような気持になりました。そして駆け戻る宿泊先のトーキョーロッジ。そこで彼女は束の間の安息を得ていたのですが、、、

 自分に関係のない悲惨な事件は、情報の受け手にとってはサーカスのような娯楽でしかない、というのがタイトルの由来です。何を書くかより、何を書かないのかがより重要であるという主題が浮かび上がります。

 最後に飛行機のシートに深く沈んだ主人公に、自分まで混乱のネパールを脱出できたような開放感が沸いてきました。

 大刀洗万智と相性が良いことが分かったので、雑誌記者時代の彼女も読んでみたいと思います。

# by cuckoo2006 | 2018-10-20 12:05 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(2)

神無月「ミカン」えてがみどどいつ

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今日はどこへも行かないらしい妻が眉毛を忘れてる

# by cuckoo2006 | 2018-10-16 16:53 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

神無月「トンボ」えてがみどどいつ

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空が昨日と違って見えた秋もブーツも下ろし立て

# by cuckoo2006 | 2018-10-14 16:18 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

神無月「秋桜」えてがみどどいつ

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夕焼けコスモスもう道なりに歩けるとこまで歩くだけ

# by cuckoo2006 | 2018-10-06 16:26 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

長月「コスモス」えてがみどどいつ

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こっちへ来る気は毛頭なくてコスモス揺れてる母の庭

# by cuckoo2006 | 2018-09-29 17:43 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

長月「ユリ」えてがみどどいつ

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雲と並んだ顔晴れ晴れと登りと下りのこんにちは

# by cuckoo2006 | 2018-09-24 18:03 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

長月「ポプラ」えてがみどどいつ

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市役所通りのポプラは高く街は九月の風の色


♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬

★今日のハル★
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「またトネリ公園に来たよ。夏場は小川がチョロチョロ流れるんだぁ」
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「ここでヤキソバとソフトクリーム。ボクもちょっとお相伴さ」




# by cuckoo2006 | 2018-09-18 18:11 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

長月「バラ」えてがみどどいつ

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八十八箇所半分ほどを妻と歩いた春と秋

# by cuckoo2006 | 2018-09-14 16:43 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(4)

長月「リンドウ」えてがみどどいつ

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誰かが小さく私を呼んだ気がしてふり向く秋ひとつ


♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬


今日のハル

8月に秋川渓谷へ行ってきました。川遊びも今年で3年目。お散歩の時には立たないシッポが川の中ではピンと立っています。

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「今年は水嵩が多くて川を横断出来なかったんだあ。勇敢なボクはガッカリさ」

# by cuckoo2006 | 2018-09-08 22:13 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(5)

長月「千日紅」えてがみどどいつ

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温泉卵を落として泣いた思い出硫黄の湯気のなか

 近所のスーパーマーケットの入り口付近に切り花のコーナーがあります。
その日は1束98円のセールの日でした。

二人の女性が花を選んでいました。
ちょっと見かけない紫色の変わった形の花があったので、私と同じ年格好の女性に「この花、何て言う名前でしたっけ?」と尋ねてみました。
その奧さんは、
「えーと、何て言う名前だったかしらねえ?」と首を捻ります。

私はもう一人の若い女性にも
「ご存じないですか・・」と聞いてみました。
お団子ヘアのスラッとした女性は、
「ごめんなさい、分からないですぅ」と眉を下げた可愛い困った顔をして言いました。
若い美人さんが迷惑そうな素振りもせず親切に答えてくれたので、私はすっかり嬉しくなりました。
(ちょっと前の記事に犬も年を取るとオジサンになる、と書きましたが、オバサンもオジサンになるようです)

年配の奧さんの方が、
「この花は確かこのままドライフラワーになるのですよね」と教えてくれました。
「そうなんですか。じゃあ、それが手がかりですね。検索してみます」と私は弾んで答えました。

私は買って帰る2束がすぐに決まりましたが、二人はまだ熱心に花を選んでいます。
楽しく会話できたのでウキウキした気分のまま買い物カートを押して歩き出しました。

それからまもなく気づきます。
自分がその場を離れる時、二人に「お先に」も「ありがとうございました」も言わなかったことに。

自分から話しかけておきながら失礼だったなあ、バカバカ、私っていつもこうだよなあとガックリです。
でもまあ、次に生かせばいいや、知らない人だし(!)と自分に言い聞かせます。

買い物をするうちに、そんなこともすぐに忘れてしまいました。
帰りがけに花コーナーを通ると、そこにはまた別の女性が二人立ち止まっていました。
98円セールの日は花の前に女性客が途切れることがありません。

家に帰り「紫色の花・丸い・ドライフラワー」と検索すると、すぐに花の画像が出て来ました。
千日紅(センニチコウ)という名前でした。
花の表面がザラザラして丸っこい質感は私の筆では難しかったですが、この花の名前はきっと忘れないでしょう。


# by cuckoo2006 | 2018-09-04 21:06 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

「大家さんと僕」矢部太郎[著]

 
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内容紹介

1階には大家のおばあさん、2階にはトホホな芸人の僕。挨拶は「ごきげんよう」、好きなタイプはマッカーサー元帥(渋い!)、牛丼もハンバーガーも食べたことがなく、僕を俳優と勘違いしている……。一緒に旅行するほど仲良くなった大家さんとの“二人暮らし”がずっと続けばいい、そう思っていた――。泣き笑い、奇跡の実話漫画。
 
 現在50万部突破、手塚治虫文化賞受賞の「大家さんと僕」。 
 漫画だしなぁ・・ほのぼの系だしなぁ・・と醒めた目でいたのですが、テレビでもブログでも読んだ人が口を揃えて大絶賛。正直、この本のどこがそれほど良いのか、という興味もあって読み始めました。

 ゆっくり読んでも1時間。この本がみんなに愛される理由が良く分かりました。読んで良かったと心から思いました。

 テレビのバラエティでうまく喋れないのが悩みの矢部さん。距離を詰めてくる大家さんに最初は戸惑う矢部さんの目線でお話は進みます。けれども焦点はすぐに矢部さんから大家さんに移りました。

 新宿育ちの大家さんは、家電も洋服も食品も、お買い物はすべて新宿伊勢丹。伊勢丹に明太子一つをタクシーで買いに行きます。毎日きちんとした服装で折り目正しく暮らす大家さんに「お茶はいかが?」「フィアンセはいらっしゃるの?」と尋ねられ、矢部さんは目を丸くします。

 新しい電話器を購入し、お友達の登録を矢部さんに頼んだ大家さんは、
 「あ、この人は施設に入ったからもういいわ」
 「この人は死んでしまったから登録しなくていいわ」
 「えーと、この人は痴呆になってて」
 矢部さんは、「・・・も、もうやめましょう・・・」と泣きそうですが
 大家さんは真剣に住所録を見ながら、
 しぼう・ちほう・しぼう・ちほう・と繰り返すのでした。
 
 もう天井を向いて笑ってしまいました。
 
 矢部さんが芸人仲間に電話口で大家さんのことを「おばあさん」と言ったことに拗ねたり、転ばないようにゆっくり歩く大家さんが「矢部さんはお若いからまだまだ何度も転べていいわね」と微笑むところなど、クスリと笑ってホロリとさせるエピソードが満載。全部実話だそうです。

 数日前に朝日新聞の「天声人語」で大家さんが亡くなったことを知りました。

 東京五輪開催が決定された時「大家さんは二度目のオリンピック、楽しみですね」という矢部さんに「それまで生きてないから興味ないわ」とあっさり答えるくだりもありました。

 東京大空襲も関東大震災も先月の事のように話す大家さん。老いも死もすぐ脇にいるように話す大家さんは、時々別の世界に居るように見えます。カラッと明るく寂しく、心にやさしく沁みました。


# by cuckoo2006 | 2018-08-30 19:30 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(5)

葉月「ガーベラ」えてがみどどいつ

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お化粧したあと鏡が言ったちょっとだけ増しいつもより

# by cuckoo2006 | 2018-08-29 16:54 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(4)

「カメラを止めるな!」監督上田慎一郎

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解説

映画専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として製作された作品で、前半と後半で大きく赴きが異なる異色の構成や緻密な脚本、30分以上に及ぶ長回しなど、さまざまな挑戦に満ちた野心作。「37分ワンシーンワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った人々の姿を描く。監督はオムニバス映画「4/猫 ねこぶんのよん」などに参加してきた上田慎一郎。とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき……。2017年11月に「シネマプロジェクト」第7弾作品の「きみはなにも悪くないよ」とともに劇場で上映されて好評を博し、18年6月に単独で劇場公開。当初は都内2館の上映だったが口コミで評判が広まり、同年8月からアスミック・エースが共同配給につき全国で拡大公開。(eiga.comより)

 
 これは、お薦めです!
 
 新聞でも取り上げられた「カメラを止めるな!」は、もう社会現象ですね。渋谷のユーロスペースまで出かけ完売で観られず帰ってきたのは1ヶ月前のこと。遂にご近所シネコンでも上映が開始されました。念のため前日に予約した会場は満席。期待は高まります。

 しかし、すぐに期待は失望に変わりました。“素人の撮ったゾンビ映画”のようでした。それにこのゾンビ映画、たどたどしさが妙にリアルで気色悪いのです。変に現実感のある間合いに胸がザワザワしてきます。やがて“素人ゾンビ映画”は最悪の結末を迎え、映画は終わりました。

 エンドロールを眺めながら我が身を恥じました。巷の評判が下駄を履かせたB級映画。それを有り難がって観に来た自分を呪いました。この時、場内に居た中高年観客のほとんどの感想ではなかったでしょうか。

 しかし、エンドロールが流れた後、映画はここから始まるのでした。思わず座り直します。そして2度目のエンドロールが流れるまでスクリーンに釘付けになりました、、、、

 前半のすべての舞台裏が種明かしされます。声を立てて笑っている自分が快感でした。ここ何年かでこれだけワクワクした映画は記憶にありません。予算300万円で、都内2館上映から火がついた映画には、やはりそれだけの理由があります。

 シネコンを出た後、いつもより力強く歩いている自分に驚きました。帰宅してすぐブログを書き始めた映画は多分これが初めて。会う人みんなに「カメラを止めるな!面白かったよ~」と言っています。


@TOHOシネマズ西新井

# by cuckoo2006 | 2018-08-24 17:51 | 邦画 | Trackback | Comments(2)

葉月「吸い物椀」えてがみどどいつ

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大事なとこでは折れない妻に寿司か鰻か訊かれてる




♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬ ♪♪♪ ♫♫♫ ♪♪♪ ♬♬♬

今日のハル

お散歩から帰ったマンションの足洗い場で、バギーに乗った2匹のトイプードルと出くわしました。それぞれ両耳にピンクと赤のおリボンをつけた女のコのようです。

これはマズイ。ビビリのハルが吠えられる状況です。
2匹のリボンちゃん達と目を合わせないようにして、そそくさとハルをバギーに乗せます。
リボンちゃん達はハルを睨みつけていますが、おとなしくバギーの中でお座りしています。
ヤレヤレ大丈夫そうとバギーを前に押した瞬間、リボンちゃん達は身を乗り出しハルに飛びかからんばかりにギャンギャンと絶叫し始めたのです。

至近距離で突然吠えられ、心臓が止まるかと思いました。
平謝りするリボンちゃん達のママの声を背にマンションの中に逃げ込みました。

どんなに恐かったろうと「ハル、ビックリしたねえ」と背中を撫でてやりました。
振り返ったハルの顔を見て私はタマゲました。
特上の笑顔だったのです。
そして、その顔はこう言っていました。

「ワシ、若いコに吠えらましてん。カナワンナ~」(なぜ関西弁なのかは不明)

その時、私は確信したのです。
犬もオジサンになるのだと!

8月4日、ハル10歳になりました。
中性脂肪値が若干高い他は血液検査は異常なし。10歳にしては心臓も強く打っていると誉められトーチャンとカーチャンは喜び合いました。
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「ギャルは元気が良くてカナワンナ~!」


# by cuckoo2006 | 2018-08-19 19:24 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

葉月「タオルのハンカチ」えてがみどどいつ

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今日の自分と折り合いつけてカラになってる中ジョッキ

# by cuckoo2006 | 2018-08-17 16:34 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

葉月「アスター(蝦夷菊)」えてがみどどいつ

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頭下げてく野仏さんにどっちもお連れのない同士

# by cuckoo2006 | 2018-08-13 15:21 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(4)

葉月「桔梗」えてがみどどいつ

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こころの鍵穴覗いてみたい誰にもやさしい人だから

# by cuckoo2006 | 2018-08-10 15:02 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

葉月「湯呑み」えてがみどどいつ

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大袈裟ぐらいに相槌打って夫婦の会話は年季入り

# by cuckoo2006 | 2018-08-06 21:42 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

葉月「ひまわり」えてがみどどいつ

 
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打てば会話も鋏も止まる巨人が勝ってる理髪店


 息子達が小さい頃、近所にある年配の女性がされている理髪店に行っていました。失礼にも「おばあさん床屋」などと呼んでいたのですが、今の私とそう年齢は変わらないでしょう。
 毎回、床屋さんから帰って来ると、息子達は30年ほどタイムスリップした姿になりました。前髪や揉み上げ、後ろの刈り上げ方が”昭和30年代の子ども”のようだったのです。
 それでも終わった後にアイスキャンディーが貰えるので息子達は上機嫌でした。中学に入学して洒落っ気が出て来るまで、ここに通い続けました。
 上の子が散髪代を握り兄弟で床屋さんに駆けて行った姿や、動作も話し方も優しかった理髪師さんを懐かしく思い出します。
 

# by cuckoo2006 | 2018-08-02 21:19 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(4)

文月「蚊取り線香」えてがみどどいつ

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豚の鼻から煙が伸びてお昼寝した子に切る西瓜

# by cuckoo2006 | 2018-07-29 18:14 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

文月「うちわ」えてがみどどいつ

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ゆかた姿も神輿の水を浴びて深川本祭

# by cuckoo2006 | 2018-07-25 11:06 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

「かがみの孤城」辻村深月[著]


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内容紹介

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。


 2018年本屋大賞受賞作品。

 中学1年の安西こころは、入学早々クラスのリーダー格・真田美織に身に覚えのない事で嫉妬の標的にされてしまいます。そしてある決定的な出来事が起こり翌日から、こころは学校へ行けなくなります。こころに恐怖を与えた真田らの幼稚な残酷さ。怯えるこころの心境になったり、ひょっとしたら加害者側に居たかも知れない中1の自分を想像したり。無分別な集団心理に現実感があります。突然、大昔の級友達の顔が浮かんできました。

 何があったかを母親に言えないまま、こころは悶々と自室に閉じ籠もります。娘に寄り添いながらも不安と苛立ちを隠せない母親。感情的になった後に反省し、また自分を立て直す母親に感情移入しました。

 やがて、こころは自分の部屋の光を発する鏡から別の場所に吸込まれていきます。そこには、こころと同じように学校へ行っていない7人の中学生がいました。

 奇想天外な話なのですが、こころと同じような境遇の子ども達が読んだら、どんなにか心が楽になると思います。今、自分のすべてに思えるクラスの人間関係などは振り返れば一瞬のこと。でもその真っ只中にいる間はそうは思えません。物語は大掛かりな舞台装置によって「時間という歳月」を提示してみせます。

 こころを苛め良心の呵責も感じていないように見える真田美織。彼女の言動に迷いが見えないのは多分、想像力というものが欠如しているからでしょう。こころが傷ついたということを、どんなに彼女に説明しても理解するのは難しいでしょう。もし理解できれば、そもそもそういう言動は取らないものだからです。決定的に想像力が欠けているという点では担任の伊田先生も同じ。彼も教師として行なった指導に疑問を抱くことはありません。

 それでも人生は案外公平なものです。他者への想像力を持ち合わせぬまま、勝手な人間が勝手なまま幸せに死ねるほど人生は短くない、というのが中1から半世紀を経た者の実感であります。

作者は、転校生・東条萌にこんなことを言わせます。

「低く見えるのなんて当たり前じゃん。あの子たち、恋愛とか、目の前のことしか見えてないんだもん。クラスじゃ中心かも知れないけど成績も悪いし、きっとろくな人生送らないよ。十年後、どっちが上にいると思ってんだよって感じ。」 

 萌は意に反し、こころを苛めるグループに加担してしまいますが、何が起こったのかを大人に打ち明けます。

 今年の夏休みに小・中・高校生に是非読んでもらいたい一冊。大きく視界が開けるでしょう。


# by cuckoo2006 | 2018-07-20 15:57 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(2)

「万引き家族」監督是枝裕和

 

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解説

「三度目の殺人」「海街diary」の是枝裕和監督が、家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりを描いたヒューマンドラマ。2018年・第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞した。東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。息子とともに万引きを繰り返す父親・治にリリー・フランキー、初枝役に樹木希林と是枝組常連のキャストに加え、信江役の安藤サクラ、信江の妹・亜紀役の松岡茉優らが是枝作品に初参加した。(eiga.comより)


 子どもを含めた登場人物の存在感に圧倒されました。それだけ血肉の通った人物が描かれていたのでしょう。狭い平屋の一軒家に溢れているモノ、モノ、モノ。台所から茶の間まで足の踏み場もないほど埋め尽くされたモノの一つ一つにもリアリティがありました。

 体裁などとは無縁の家族。これは一昔前の話ではと思いましたが、町には東京スカイツリーの姿があります。本音で今日を生きている家族の姿に、なぜか居心地の悪さを感じながらも、引き込まれていきました。

 子どもに万引きを教えること、赤の他人の年金を当てにすること、無断で子どもを連れてくること。ひと度この家族のことがメディアにのれば人として許されない事件と報道されるでしょう。お金に関連づけ、自分達の価値観に照らし合わせ批難することは一番理解が得やすいから。

 けれども、この物語は、その実像を過去に遡りながら、それぞれの心の動きを丹念に描いて見せます。表面を見ただけでは人の内実も家の内実も解からないもの、というのが一番の感想になりました。

 家族はスーパーから万引きするだけではなく、心の中の欠けたものを万引きして生き延びていたのかも知れません。安藤サクラ演じる信江は「盗んだんじゃなくて人が捨てたものを拾っただけ」と言います。

 恐らく捨てた側の人間として、また凶悪事件の善悪の構図に納得してきた身としては、だいぶ居心地の悪さを感じながら席を立ちました。間違いなく問題作です。


@TOHOシネマズ西新井

# by cuckoo2006 | 2018-07-19 13:41 | 邦画 | Trackback | Comments(3)

文月「日傘」えてがみどどいつ

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ここは当たる評判だから夢を買いたい最後尾

# by cuckoo2006 | 2018-07-16 18:10 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

文月「扇風機」えてがみどどいつ


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愚痴もお世辞も言わない人で兄嫁さんには敵わない


# by cuckoo2006 | 2018-07-13 17:33 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)