小説、映画、絵手紙、都々逸
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「瞳の奥の秘密」 監督ファン・ホセ・カンパネラ

瞳の奥の秘密」 a0163466_23274663.jpg
ストーリー
09年度米アカデミー賞外国語映画賞を受賞したサスペンス・ドラマ。2000年のブエノスアイレス。刑事裁判所を定年退職したベンハミンは、25年前に担当した未解決の殺人事件についての小説を書くことを決意する。事件当時の職場を訪れ、元上司の検事補イレーネと再会したベンハミンは、イレーネとともに当時の捜査を振り返りながら、殺人事件の裏側に潜む謎に迫っていく……。主人公ベンハミンににアルゼンチンの国民的俳優リカルド・ダリン。監督はファン・ホゼ・カンパネッラ。
キャスト
リカルド・ダリン、ソレダ・ビジャミル、パブロ・ラゴ、ハビエル・ゴディノ、ホセ・ルイス・ジョイア、ギレルモ・フランチェラ (eiga.comより)


 

 
 昨年はおくりびとが受賞した、今年度のアカデミー外国語映画賞受賞作品です。日本映画「おくりびと」と同様に、その国独自の色合いの濃い作品。アルゼンチン映画です。

 1999年、ブエノスアイレス。定年退職した元裁判所職員のベンハミンは、忘れることのできない25年前の忌わしい未解決事件を題材に小説を書き始める。その事件とは、銀行員の夫の新妻が、自宅で何者かに暴行殺害されるという陰惨なものだった。そしてもう一つ、ベンハミンの胸には絶ち難い想いがあった。それは、元上司のイレーネへ伝えることのできなかった愛。書きかけの小説を持って、ベンハミンは、検事補となり二児の母となったイレーネの元を訪ねる・・・・・

 過去と現在、そして小説の中の映像と、畳みかけるように物語は展開していきます。細部まで凝った演出も見事。もちろん充分面白かったです。でも、正直なところ、映画の重要な背景、70年代のアルゼンチンの“黒い歴史”というものが、実感として理解できませんし、主人公にももう一つ感情移入できなかった。この映画は、遣り残した何か、遂げぬままの思いを抱えた、ある年齢以上の男性にはたまらんでしょう。残念ながら私のツボからは数十センチ逸れました。

 25年という、ある意味微妙な時間を俳優達が演じ分けます。特にイレーネ役の女優さんは、(本当はかなりの高等技術なメイクなのかも知れませんが)、物腰、表情、視線などの演技力で、25年前と現在を表現します。自然でした。

 そして、驚愕の結末、と聞いていた私は、新婚夫が犯人、という先入観を持って観てしまいました。悔やまれます。パーマネント野ばらのように、映画は情報ゼロで観る方が楽しめますね。実際には、夫が犯人、をも越えた驚愕のラストでした。


@シネ・シャンテ
by cuckoo2006 | 2010-10-24 20:56 | 洋画 | Trackback | Comments(0)
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