小説、映画、絵手紙、都々逸
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「クレアモントホテル」 監督ダン・アイアランド

クレアモントホテル」 a0163466_1672543.jpg

ロンドンの古い街角で孤独な老婦人と青年が出会う。
ふたりの仲睦まじい交流の日々ーー。
夫人は思い出を紡ぎ、若者は人生を知る。
静かな感動が心を満たす珠玉の作。(公式HPより)


 


 


 
 原作は英国ブッカー賞候補のベストセラー小説(エリザベス・テイラー著)だそうです。米英制作の2005年の作品。岩波ホールはやはり良い映画を見つけてきますね。心が温かくなるような作品でした。

 パルフリー夫人(ジョーン・プロウライト)は老後を娘から自立した生活を始めるため、ロンドンにあるクレアモントホテルへやって来ます。しかし、この長期滞在型のホテルは想像していたのと大違い。客室にも食事にもすっかり落胆します。おまけに退屈しきった滞在客の好奇のまなざしにも閉口します。トランクから取り出したハンサムな亡夫の写真に「アーサー、とんだ所へ来ちゃったわ」と嘆くパルフリー夫人に同情します。

 それでも、前向きな彼女は周囲に溶け込んでいきます。しかし、ロンドンにいる孫息子に何度連絡しても返事がないのは寂しいことでした。そんな時、パルフリー夫人は図書館の帰り、降りだした雨の中、転んでしまいます。彼女を偶然助けてくれたのが作家志望で孫と同い年の青年ルード(ルパート・フレンド )でした。部屋へ招き入れおどけながら手当しお茶を入れてくれます。すっかり嬉しくなったパルフリー夫人は、ルードに孫の代役をしてくれるよう頼みます。孫が会いに来ると皆に話してしまった彼女は引っ込みがつかなくなっていたのでした。「祖母と孫」のお芝居をしながらパルフリー夫人とルードはホテルでのディナーを大いに楽しみ、二人の交流が始まります・・・

 パルフリー夫人の自制の効いた孤独感の表現に好感を持ちました。背筋を伸ばしTPOに合わせたオシャレも素敵です。「夫が早く死んだから私は強くなれた。精神的に自立することができた。だから、これから起こることが恐くないの」、この映画の中で一番胸に残った台詞です。

 しかし、善意とユーモアに満ち溢れた二人も、パルフリー夫人は実の娘と折り合いが悪く、ルードは母親と深い溝がある。現実って本当にこういうものでしょう。そんなある日、ルードにガールフレンドができます。彼を祝福し、気立ての良いガールフレンドとも親しくなったパルフリー夫人でしたが、置き去りにされたような気持をどうすることもできません。寂しさと不安から些細なことに苛立つようになります。そんな折、彼女は階段を踏み外し腰の骨を折ってしまいます。事情を聞きつけたルードは病院へ駆けつけます・・・

 パルフリー夫人のお気に入りの映画「逢引き」、ルードの好きなワーズワースの詩、そして名前から孫でないことがバレそうになりペンネームを言い訳に切り抜けるところなど、随所に英国趣味のセンスの良さが見えます。「御臨終禁止」なんていうホテルの規則まであります。パーティの帰り道、ほろ酔い加減の老紳士にプロポーズされたパルフリー夫人が、「残りの人生は自分のために生きたいの。お友達なら喜んでなるわ!」というシーンが私は一番好きでした。

 テムズ河を挟んでビッグベンを臨むエンドロールに、哀しく温かい気持になりました。ずっと心に留まりそうな作品です。


@岩波ホール
by cuckoo2006 | 2011-01-15 15:31 | 洋画 | Trackback | Comments(0)
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