小説、映画、絵手紙、都々逸
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「木暮荘物語」 三浦しをん[著]

木暮荘物語
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内容(「BOOK」データベースより)
小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年。空き室あります!安譜請ですが、人肌のぬくもりと、心地よいつながりがあるアパートです。うまい、深い、面白い。三拍子揃った会心作。



 

 初めて読む『三浦しをん』は、短編集です。寝る前に一遍ずつ読んでいけるのが短編集の良いところ。一週間かけて七編を読み終わりました。物語の舞台は、小田急線・世田谷代田駅から井の頭線の新代田駅方向へ5分ほど歩いた木造二階建てのアパート木暮荘。

 木暮荘の住人とその周りの人々の日々の暮らしが綴られます。脇役だった人物が次の話では主役になり、更にその人物に関わる人達へと話はこじんまり広がっていく、馴染みやすい構成です。

 けれども、物語は善い人達によるほのぼの系の枠には納まっていません。そこはやはり、三浦しをんさん。全編に“性”をからめてきています。穏やかな暮らしの中、心優しい人々が抱え、求め、悩める“性”というもの。そしてその“性”が人々のささやかな想いや人生をマイルドにあぶり出していきます。切なく可笑しく共感しました。

 木暮荘の大家・木暮さんが、親友の死をきっかけに“性”が突如鮮やかなものになる「心身」、そして、空気のような存在だった夫の浮気現場に乗り込む花屋の佐伯さんの「黒い飲み物」、この二篇が特に印象に残りました。

 私は、中学の三年間程、井の頭線の東松原駅と小田急線の梅が丘駅の間に建つ社宅に住んでいたので、この本には、“土地カン”がありました。幾つも懐かしい駅名に再会できたのも嬉しいことでした。



★次回は、映画「英国王のスピーチ」です。
by cuckoo2006 | 2011-03-07 17:58 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(6)
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Commented by きぬえ at 2011-03-13 09:02 x
三浦しをんファンのわたしも、ひとこと!、(^_-)-☆
「まほろ駅前多田軒』「風が強く吹いている」
、、、この二冊がわたし的、イチオシです、、、
前者は、作者が小田急線の町田在住なので、
やはり、町田が地元のわたしには、その光景が目に浮かびます、、、
(*^。^*)
Commented by cuckoo2006 at 2011-03-14 14:31
馴染みの場所が舞台の小説は倍楽しめますね。
三浦しをんのイチオシ情報ありがとうございます♪「まほろ駅前多田軒」、
読んでみたいと思ってました。それからきぬえさんが読まれた角田光代さんの「ツリーハウス」もぜひ!
地震の記事も参考になりました。買い物リストにゴム手袋を入れました^^

Commented by きぬえ at 2011-04-25 21:01 x
ん~、、、読んでみました、、、
が、、、三浦しをんファンとしては、、ちょっと残念な一冊だったような気がします、、、(-.-)
Commented by cuckoo2006 at 2011-04-26 21:58
三浦しをん贔屓のきぬえさん、「木暮荘物語」は残念でありましたか~。
これがザンネンの部類だったら「まほろ駅前多田軒」は期待できますねえ!楽しみです。それから、芥川賞受賞の「月と蟹」、面白かったです。高校生の時に読んだ「赤ずきんちゃん気をつけて」(庄司薫)は強烈な印象でしたが、それから後はどうも芥川賞作品と相性が良くなかったので今回充分楽しめたことが嬉しかったです♪
Commented by きぬえ at 2011-04-27 08:41 x
お~、、、じつは、わたしも、芥川賞は難しくて敬遠していたんですが、、
読んでみますね~♪、(^-^)
Commented by cuckoo2006 at 2011-04-28 18:30
きぬえさんのブログも“直木賞を読もう”シリーズですよね。高校の時読んだ「蒼ざめた馬を見よ」(五木寛之)が初めて読んだ直木賞で、私も断然直木賞派です♪「月と蟹」は、半分過ぎてから特に面白くなります!
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