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「ブラックスワン」 監督ダーレン・アロノフスキー

d0074962_18233041.jpgストーリー
ナタリー・ポートマン、ミラ・クニス共演の心理スリラー。ニューヨークのバレエ団に所属するニナ(ポートマン)は、元バレリーナの母とともに、その人生のすべてをダンスに注ぎ込むように生きていた。そんなニナに「白鳥の湖」のプリマを演じるチャンスが巡ってくるが、新人ダンサーのリリー(クニス)が現れ、ニナのライバルとなる。役を争いながらも友情を育む2人だったが、やがてニナは自らの心の闇にのみ込まれていく。監督は「レスラー」のダーレン・アロノフスキー。主演のポートマンが第83回米アカデミー賞で主演女優賞を獲得した。
キャスト
ナタリー・ポートマン、バンサン・カッセル、ミラ・クニス、バーバラ・ハーシー、ウィノナ・ライダー(eiga.comより)

 
 ここ10年で衝撃度NO.1!息を詰め瞬きせずにいたので観終わって疲労困憊しました。
出るぞ、出るぞ、出たーッ(大音響つき)のジョーズ的恐がらせ方、ナイフ、爪切り、鏡の破片・・・の痛―い怖がらせ方、そして最も恐いのが、人間の心。私が一番不気味に感じたのは、母親の娘に対する愛を装った嫉妬心、でした。

 ニナ(ナタリー・ポートマン)はバレリーナの頂点を目指し24時間をバレーに捧げるストイックな日々を送っています。そんなニナを母(バーバラ・ハーシー)は甲斐甲斐しく世話し、幼な子のように扱っていました。ニナの所属するバレーカンパニーが「白鳥の湖」を上演するにあたり、ニナに主役の座を掴むチャンスが訪れます。オーディションで思うように踊れず泣き伏すニナに、母は「主役は駄目でもまた四羽の白鳥にはなれるわ。大きな白鳥に選ばれるかも知れないし」と優しく慰めます。

 プリマドンナに決まったのは、ニナでした。トイレに籠り「早く知らせたくて」と泣きながら母に電話するニナ。私はここでハンケチを取り出した。今後の展開に効く見事な演技です。そして、ここからニナの苦悩が始まる。監督(バンサン・カッセル)から「君の白鳥は完璧だ。だが演技の鍵となる黒鳥が全く出来ていない。もっと官能的であれ」と厳しく叱責されます。ニナの代役に配置された他劇団から移ってきたばかりのリリー(ミラ・クニス)には天性の妖艶で奔放な魅力が備わっていました。

 また、あれほど母娘が望んできたプリマの座をニナが得た途端、母の様子が微妙に変化していきます。とは言っても、ニナの周囲のものすべては彼女の歪みはじめた視点から描かれるので、どれが事実でどれが彼女の妄想かは観る者に委ねられます。母が、娘を祝うために買ってきたケーキを捨てようとしたところなどは、自分の支配下から娘が出て行く予感からの苛立ちと受け取りました。でも、最後に客席で娘に涙ながらに拍手する母を見て、ニナの感情が母の姿を歪ませていたのかとも思いました。もっとも最後の慈愛に満ちた母の顔も、すべてから解放されたニナの感情の投影だったのかも知れませんが。

 ラストは、ニナの再生とも、破滅ともとれ、また破滅ではあってもニナにとっては究極の願いが果たされたと考えることもできる。この映画はぜひ女性二人で観て、ガールズトークを盛り上げるのが一番の楽しみ方でしょう。

 ところで、2011年度のアカデミー作品賞を受賞した映画と、自分の観たいものがピッタリ重なって、「ソーシャルネットワーク」、「英国王のスピーチ」、「ザ・ファイター」、「ブラックスワン」の上位4作品を全部観ました。

 最優秀作品賞に決まった「英国王のスピーチ」を観た時の感想は「オスカーにしては物足らん」というのが正直なところでしたが、他の3作品を観て、「英国王~」に決まったことに深く納得しました。他の作品は、一人が絶対イイ!と言えば、もう一人は、これだけはヤダ!と言う。強硬な反対が出ない、誰もが納得するものと言えば「英国王~」しかないでしょう。無難の良さ、を再確認してしまいました。

 ちなみに私の4作品の順位は、①ソーシャルネットワーク、②ザ・ファイター、③英国王のスピーチ、④ブラックスワン、です。昨年度の「ハート・ロッカー」と「アバター」の一騎打ちよりも断然今年の作品の方が私の好みでありました。


@TOHOシネマズ西新井



★次回は、三浦しをんの「まほろ駅前多田便利軒」です。

by cuckoo2006 | 2011-06-27 21:01 | 洋画 | Trackback | Comments(0)
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