絵手紙に自作の都々逸を載せています。小説と映画の感想も。
by cuckoo2006
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
全体
本(日本のもの)
本(外国のもの)
海外ミステリー
村上春樹
邦画
洋画
韓国映画
舞台
えてがみどどいつ
折り込み都々逸
折り込み短・狂歌
狂歌(今年を振り返って)
絵手紙展
3分スピーチ@話し方教室
エッセイ@文章教室
児童文学
旧作再掲載
未分類
以前の記事
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
more...
最新のコメント
kepitaroさん ..
by cuckoo2006 at 18:23
この「保木間」という地名..
by kepitaro at 17:38
yumechiyanさ..
by cuckoo2006 at 20:34
こんばんは 少し早いで..
by yumechiyan at 20:50
tsunojirushi..
by cuckoo2006 at 15:26
私は「円」の単位が付くと..
by tsunojirushi at 11:59
wakuさんがおっしゃる..
by cuckoo2006 at 12:41
「つりだし」という決まり..
by waku59 at 08:37
まさ尋さん それはもう..
by cuckoo2006 at 14:27
まさ尋さん やはりそう..
by cuckoo2006 at 14:16
最新のトラックバック
ブックマーク  (五十音順)
タグ
(558)
(452)
(58)
(31)
(13)
(12)
(11)
(9)
(7)
(7)
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


「ミッツドナイト・イン・パリ」監督ウディ・アレン

「ミッツドナイト・イン・パリ」監督ウディ・アレン_d0074962_14110639.jpg

解説「アニー・ホール」「それでも恋するバルセロナ」のウッディ・アレン監督・脚本によるラブコメディ。ハリウッドで売れっ子の脚本家ギルは、婚約者イネズと彼女の両親とともにパリに遊びに来ていた。パリの魔力に魅了され、小説を書くためにパリへの引越しを決意するギルだったが、イネズは無関心。2人の心は離ればなれになり……。キャストはギルにオーウェン・ウィルソン、イネズにレイチェル・マクアダムスのほか、マリオン・コティヤール、仏大統領夫人としても知られるイタリア出身の歌手カーラ・ブルーニら豪華スターが顔をそろえる。第84回アカデミー賞では、アレン自身3度目となる脚本賞を受賞した。
キャスト
キャシー・ベイツ 、 エイドリアン・ブロディ 、カーラ・ブルーニ 、マリオン・コティヤール 、 レイチェル・マクアダムス 、マイケル・シーン 、オーウェン・ウィルソン (映画.COMより)


 タイトルバックから、パリの街の隅々までたっぷり映し出されます。カフェの赤い日除けに石畳の裏通り。哀愁を帯びたギターをBGMに、黄みがかったスクリーンにスルスル吸い込まれていきます。いいなあ~ やっぱりパリは!

 売れっ子の脚本家ギルは、恋人と彼女の両親と共にパリを訪れています。ギルは、パリに移り住み、もともとの志望の小説を書きたいと願っているのですが、セレブ志向の恋人は真に受けず、彼女の両親ともギクシャクしっぱなし。

 そんな中、深夜ホテルへの帰り道に迷ったギルの前に、一台のクラシックなタクシーが止まります。タクシー降りると、そこは、彼の憧れる1920年代のパリでした。そこで出逢うフィッツ・ジェラルド夫妻にヘミングウェイにピカソと彼の恋人、、、、ギルの鼓動は高鳴ります。

 ピカソの恋人と恋に落ちたり、ヘミングウェイに執筆中の小説を批評して貰ったり、ギルはこの場所こそ自分が生きたかった時代と確信します。カフェやサロンの雰囲気もたっぷりで、歴史上の人物のそっくりぶりも楽しい。

 でも、なんだか有り勝ちな設定に、ちょっと退屈してきます。と、こちらが退屈し始めたのを量ったように、今度は、ピカソの恋人とともに、1800年代のパリにワープ。そこに居たのは、ロートレックにゴーギャン。そして、彼らは、ルネッサンス時代に生まれたかった、パリは変わってしまった、と“今”を嘆いていました、、、、

 ウディ・アレン監督作品にしては、ずいぶん素直で優しい印象です。シンプルなメッセージも人生を肯定的に捉え、少々拍子抜けするほど。捻りも皮肉もありません。でもその分、音楽と映像は沁み込みました。パリの魅力が、皮膚感覚で伝わります。今すぐパリに我が身を置きたくなった、というのが一番の感想でした。

 そして、“今、この時を生きるのだ”と悟ったギルが最後にした選択は、もう大正解!素敵な人生が始まりそうです。


@ヒューマントラストシネマ有楽町


★次回は、角田光代の「ツリーハウス」です。

by cuckoo2006 | 2012-07-28 21:29 | 洋画 | Trackback | Comments(0)
<< 「ツリーハウス」 角田光代[著] 「背後の足音」上・下ヘニング・... >>