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「ヴェニスの商人」演出蜷川幸雄 蜷川幸雄の演出/監修のもと、これまで次々と話題作を送り出してきた彩の国シェイクスピア・シリーズ。その中でも、“オールメール・シリーズ”と銘打たれたシリーズは、シェイクスピアの時代に倣って全ての役を男性キャストが演じ、人気となっています。
シリーズ通算第28弾、オールメールの第7弾となるのは、日本でも高い知名度を誇る戯曲『ヴェニスの商人』。これまで幾度となく上演されてきた名作に、‘世界のNINAGAWA’が挑みます。主演は歌舞伎俳優の市川猿之助。オールメール第5弾の『じゃじゃ馬馴らし』の<じゃじゃ馬>キャタリーナで女形を演じ喝采を浴びた彼が、今度は世界の名優たちが演じたがってきた悪役シャイロックに扮します。共演陣も、ストレートプレイやミュージカルで活躍する中村倫也、蜷川組の常連である石井愃一や横田栄司、映像・舞台に活躍する高橋克実と、いずれ劣らぬ個性派が揃いました。彩の国シェイクスピア・シリーズ最新作『ヴェニスの商人』に、どうぞご期待ください。(埼玉県芸術文化振興財団 HPより) 猿之助シャイロックに圧倒されました!スタンディングオベーションをしたのは、次男が高校生の時の管弦楽部の演奏会以来。15年振りです。 私が猿之助(当時カメチャン)を初めて認識したのは、2007年、歌舞伎座の「NINAGAWA十二夜」。腰元・麻阿を演じた余りにキレのある動きに「このヒトは、何者ナノダロウ?」と目が釘付けに。今回のシャイロックも只者ではない存在感を放っています。 幕開け、ヴェニスの町で暮らす人々の快活で聡明な様子が描かれます。そこで交される彼らの友情は厚い。明るく開放的な雰囲気の中、登場する高利貸シャイロック。異端者である彼は、コミュニティーから唯一人徹底的に排除されています。彼らが健全で爽やかであればあるほど、シャイロックの異様さは際立ち、彼らへの妬み憎しみは募ります。 シリアスな展開を息抜きするようにドタバタのコントで笑わせたり、シェークスピアと歌舞伎は似てるんですね。シャイロックが歌舞伎の所作をして見せたり、相手役が見得を切ったりするサービスも挟まれます。 この舞台は、男性だけで演じるオールメールシリーズ。劇中で男装をする場面のあるポーシャ役の中村倫也は、あ、このヒト、やっぱり男には見えないナ、と思わせるほどの巧さ。ポーシャの可愛いらしさに魅せられました。 ラストは、シャイロックの要求が撥ね付けられるだけでなく、完膚なきまで打ちのめされます。これまでの人生、事あるごとに、「ユダヤ人!」と吐き捨てられ、醜い存在として生きてきたシャイロック。非道な要求の報いと言えども、踏みつけられてきた痛みの大きさが伝わります。 法廷での「ユダヤ人には目がないかぁ?手がないかぁ?ーー」という反撃の台詞に、観客席の自分も射抜かれるようです。舞台から客席の通路をゆっくりゆっくり退場するところは、彼一人で劇場全体を飲み込んでいくような迫力でした。 カーテンコールでは、静々とシャイロックのまま現れる猿之助。シャイロックのおどろおどろしい残像がまだ消えず、毎晩パンフレットを手に取って眺めています。 @彩の国さいたま芸術劇場
by cuckoo2006
| 2013-09-21 12:28
| 舞台
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Trackback(1)
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Comments(2)
Tracked
from 梟通信~ホンの戯言
at 2013-09-21 22:33
タイトル : アントーニオは鬱で猿之助のシャイロックは見得を切って人種..
アントーニオ(高橋克実)は鬱らしい。 「ヴェニスの商人」はアントーニオがヴェニスの街道でこう独り言を言うところから始まる。まったく、どうしてこう気が滅入るのかな。、、こいつが何で出来ていて、どこで生まれたのか、見当もつかない。 この憂鬱のせいで私はご覧のとおり腑抜け同然、自分で自分が分からなくなってひと苦労だ。アントーニオは友情の人だ、自分の肉を担保にして親友・バサーニオ(横田栄司)がシャイロック(市川猿之助)から借金をする手助けをする。 お宝を積んだ船が遭難してアントーニオは無一文、証文ど...... more
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saheizi-inokori at 2013-09-21 22:32
ラストにシャイロックの一場面をつけ加えた(原作にはない)蜷川演出もよかったですね。
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by
cuckoo2006 at 2013-09-22 12:20
閉じかけられた扉に、にゅっうと腕が挟まれた時には鳥肌でした。ラストのシャイロックのあの姿が瞼に焼き付いています。
saheizi-inokoriさん、リンクありがとうございます。こちらからも張らせていただきました。どうぞよろしくです♪
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