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「カード」3分スピーチ
皆さま、こんにちは。
今日のお題は、「カード」です。 そこで最高に嬉しかったポストカード、葉書のお話をいたします。 皆さんは、ファンレターを書いたことはおありでしょうか? ナイショかも知れませんね。 私は一度だけファンレターを出したことがあります。 それは高校生の時、出した相手は庄司薫さんという作家です。 当時、庄司薫氏は、「赤ずきんちゃん気をつけて」という作品で芥川賞を取ったばかりの30代前半の作家でした。 小説の主人公は、作者と同じ名前の庄司薫クンで、日比谷高校の三年生。 1968年に東大入試の中止が決まり、進学について将来について思いを巡らす主人公と彼のまわりの友人達が描かれます。 主人公と年が近いこともあり、軽快で都会的なタッチにとても惹かれました。 そして単行本の1ページ目の作者近影が、当時大人気だった石坂浩二に似ていなくもなく、茫洋とした雰囲気がとても素敵だったのです。 そして何を思ったか高1の私は、便箋に本の感想や自分の事などを書いて有名作家へ手紙を投函しました。 ひと月も経たないうちに、学校から帰ると母が、「〇〇子、大変!庄司薫さんからよ!」と興奮した様子で葉書を突き出しました。 葉書は、印刷の部分が大きい多分ファンレターの返信用のようなものでしたが、三行ほど庄司薫氏の万年筆の字が添えてありました。 その返信の文章を今でも覚えています。そこにはこうありました。 お手紙ありがとう。 僕のゼミの先生がやっぱり石神井公園です。 お元気で。 何より嬉しかったのは、私が手紙に書いた「学校の帰りに石神井公園に寄り、友達とボートに乗ったりしています」という内容を読んでくれていることがわかったからでした。 私の手紙をちゃんと読んでくれ、その上返事をくれたことが飛び上がるほど嬉しかったのです。 それからしばらくして庄司薫さんは、ピアニストの中村紘子さんと結婚されました。 私の学生時代の本棚には、「赤頭巾ちゃん気をつけて」と一緒に、庄司薫クンシリーズの「さよなら快傑黒頭巾」、「白鳥の歌なんか聞こえない」の3冊が長いこと並んでいました。 現在78歳の庄司薫さんは執筆活動以外の実業家のお仕事もされているそうです。 生涯に一度だけ出したファンレターに返事が来たッ!嬉しい嬉しい葉書のお話でした。 ありがとうございました。 庄司薫氏(1970年代) ![]()
by cuckoo2006
| 2015-06-13 16:47
| 3分スピーチ@話し方教室
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