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「流」東山彰良〔著〕

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内容(「BOOK」データベースより)
1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。無軌道に生きるわたしには、まだその意味はわからなかった。大陸から台湾、そして日本へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。台湾生まれ、日本育ち。超弩級の才能が、はじめて己の血を解き放つ!友情と初恋。流浪と決断。圧倒的物語。

 壮大な家族の物語を読むと、私はいつも大昔に読んだ「楡家の人々」(北杜夫著)を思い出します。「台湾版・楡家の人々」でした。かなりの荒々しい一族の物語です。

 
 1975年、台湾総統の蒋介石が死去した4月、主人公の秋生(チョウシェン)は天真爛漫で無鉄砲な17歳の高校生。

 
 どんなことでも起こりえた無法地帯のような当時の台北市。怒鳴り合いに殴り合いに盗み合い。そんな風景を作者の筆が生き生きと小気味良く描いていきます。

 
 そして同じ年に、秋生の祖父が何者かに殺害される。常に秋生の味方であった祖父も戦時中に村人全員を殺害した過去を持っていました。

 
 混沌とした時代を背景に、罵り合いぶつかり合う家族の濃い愛情が描かれ、祖父殺害の犯人探しというミステリー要素が加わります。

  

 生々しい暴力描写もカラッと明るく、そういうのが大の苦手の私も不快感なく読めてしまいました。仲間がヤラれりゃどっちの兄弟分も黙っちゃいない、の世界です。

 
 そして、この無軌道且つ複雑な内面を持つ主人公にまず好感が持てました。ここで何度も同じこと言ってますが、長編は主人公が好きになれないと読めません。

 
 血の気男気溢れる家族一人一人も印象的ですが、主人公のダメな親友の小戦(シャオジャン)が良かった。映画化されたらこの役は儲け役です。一つ年上の幼馴染の毛毛(マオマオ)も魅力的でした。

 
 とにかくグングン読ませる。キレとセンスに作者の手腕を感じました。プロローグ、エピローグと14章は毎晩1章ずつ読むのにちょうど良い長さ。久しぶりに寝床読書を楽しみました。


 「火花」又吉直樹、スクラップ・アンド・ビルド」羽田圭介と本作「流」東山彰良を続けて読みました。同時受賞の芥川賞と直木賞をいっぺんに読んだのは初めてのこと。これぞ“又吉効果”でしょう。

 
 3作品を読み終わり、それぞれ胸に響くものがありました。その中で私の心と一番共鳴したのは、やっぱり「火花」でありました。



by cuckoo2006 | 2015-11-19 14:26 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(2)
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Commented by きぬえ at 2016-09-03 20:03 x
cuckooさん、
「流」、読了なさっていらしたんですね、、、(^-^)
芥川賞がお好みでしたら、
きっと、「羊と鋼の森』が、お気に入りかと存じます。
これは、芥川賞向きの本だな~と思いましたので、、、
(*^。^*)
Commented by cuckoo2006 at 2016-09-05 16:31
「流」は分厚い本がさらさら読める面白さでしたねー。又吉さんのお蔭で芥川賞と距離が縮まりました(^-^;「羊と鋼の森」楽しみです♪
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