絵手紙に自作の都々逸を載せています。小説と映画の感想も。
by cuckoo2006
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「お・ど・ろ・く」折り込み都々逸、クルマがない!?

「お・ど・ろ・く」折り込み都々逸、クルマがない!?_d0074962_15063819.jpg
お代わりしている 丼飯に ロッジに広がる 雲は夏(お・ど・ろ・く)


ロッジと言えば、八ヶ岳高原のロッジに泊まったことがあります。
子ども達の夏休みのことでした。

麓の町まで降り食事をした帰り、どういう理由だったか、夫と別れ、先に車まで戻ることになりました。
広大な駐車場は、幾つものエリアに分かれていました。

子ども達と駐車場を歩いているうちにハタと気づきました。
どの区画のどの辺りに車が止めてあるのか全く記憶がないのです。
多分いつものようにベラベラ喋りながら夫の後を付いていったのでしょう。

八ヶ岳高原の満天の星の下、幼い子ども二人を連れ、青くなりました。
「うちの車は何処にあるのでしょうか」
訊いても答えられる人はいません。

駐車場をグルグル回れば回るほど、方向感覚を失います。
途方に暮れました。
その時です。
小学1年生の長男が先頭に立って歩き始めました。
スイスイと迷うことなく進む小さな背中に付いていくと、見覚えある車が現れたのです。
「ああ、そうだ、そうだ、ここだったよねー」などと言いながら、
ノンビリ屋と思っていた長男を見直しました。

八ヶ岳高原の夏の一番の思い出です。


*都々逸は、七七七五形。
折り込み都々逸とは、4文字の題を七七七五の頭につけたものです。

by cuckoo2006 | 2021-05-25 10:40 | 折り込み都々逸 | Trackback | Comments(4)
Commented by jyon-non at 2021-05-25 11:58
こんにちは。そんなことがあったのですね。
懐かしい思い出ですね。

やはり子供って大人と違う視点で色々な風景を眺めているのかもしれませんね。

何て頼もしいんでしょう。情景が浮かぶようです。
可愛いご長男さんは、まだ小学1年生。
でも、僕は男の子だ!っていう風にも見えます。

いい思い出話を伺って嬉しい朝になりました。(^^♪

都々逸も、一気に夏の風景を連想させて、コロナや梅雨で鬱々となりがちな気持ちを一掃させていただきました。

今日もお元気で!(^^♪
Commented by cuckoo2006 at 2021-05-25 12:31
jyon-nonさん
ありがとうございます♪
「お兄ちゃん、スゴイ」と幼稚園児の次男も言いました。
この後、夫に長男のお手柄を伝えたのか、それとも子ども達にパパには言わないように口止めしたのか、全く記憶がありません。
私は、スーパーの駐車場でも同じことをしてまして、カートを押しながらグルグル何周も自分の車を探したことがあります(・・;)
息子しかいないので比較はできませんが、その時やはり、「男の子だなあ」と思いました。
久しぶりの五月晴れです。どうぞ良い一日を(^-^)
Commented by exarakant at 2021-05-26 04:56
十年以上も昔、阪急梅田駅のロッカーに手荷物一切を預けてさあ飯でも食おうかと、そこまでは快調だったのですが、食事を終えてロッカーを探しましたがどこだったか分かりません(^^;
新幹線の大阪駅までの時間も考えると万事休すです。

梅田というのは、地下鉄駅から地上までの間にもう一つフロアがありましてね、その中間のフロアを駆けずり回ってロッカーを探す年寄二人オロオロ(^^;

地下鉄の改札のある、もう一階下へ降りてやっとみつけましたぁ!
だってね、財布から何からみんなその荷物の中でしたから、とんだドジを踏みましっけ(^^;

小川の浅瀬で どぜうを掬う 老々だけしか 喰わなんだ
Commented by cuckoo2006 at 2021-05-26 12:08
exarakantさん
大慌てのご様子が浮かびました!
発車の時間があったら尚更焦りますよねえ。
でも時間が経つと旅行中に起こったトラブルが一番のいい思い出になったりするから面白いです。
それにしても人様の失敗談って楽しいなあ(^^;

    小川の浅瀬で どぜうを掬う 老々だけしか 喰わなんだ

のどかですねえ(⌒‐⌒)
昨日はもう、鰻丼の夏が来たような暑さでした。

    お家に籠もって 読書に料理 ロマンチックな 句もつくる

緊急事態宣言が開けるのは、オリンピックのひと月前というスケジュールのようです(・・;)
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