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「アフターダーク」 村上春樹〔著〕
私がハルキに嵌るきっかけとなった一冊。
まだ文庫本になっていない最新の長編小説、と言っても上下巻の長いものに比べると「中篇」と言ったところかな。 図書館から「本がご用意できました」のメールが来たのは予約から半年後、もう何を頼んだのか忘れてしまっていた。 200人待ちだった、その「アフターダーク」、良かったです。 晩秋、渋谷、午前零時から朝の7時までの一晩をデニーズ、ラブホテル、公園、すかいらーく、と次々に場所を変えて物語は進んで行く。男の子と女の子の会話が実にいい感じだった。 「今時」の若者の話なんだけど、そこはほれ、作者が同年代の村上春樹だもんで全然違和感を感じなかった。 聞くところにに寄ると、この話はこれからの長編小説のプロローグになるのだとか、ほんとにそんな感じ。 それにしても村上春樹って文章が上手い。 出だしなど読んでるうちにゾクゾクしてきた。研ぎ澄まされた感覚を映像で見せられているようだ。 実は大昔、短期の入院中に「羊をめぐる冒険」を読んで、あまりの観念的な難解さに途中で放り投げてしまったことがあった。 それ以来、「村上春樹」を避けて通っていたのだが、この一冊で綺麗にハルキ・アレルギーが吹っ飛んでしまった。 昔、ぷんぷんと本から湧き出てきた作者の「自意識」やら「自己愛」も今回は少しも鼻につかなかった。 みんな年を取ると丸くなるんでしょうかねえ。 で、昔放り投げた「羊をめぐる冒険」を今再び手に取っております。 しかし、これ、どう考えても病院のベッドで読む本じゃないなあ。 最悪の「出会い」でしたが、20年を経て今、春樹氏との「蜜月」を過ごしております。 もちろん「ノルウェイの森」も読みました。 あのとき、あんな服着て、あんなもの食べて、あんなこと話していたっけ、と学生時代のひとコマひとコマが皮膚感覚で蘇ってくる感じ。 あの季節に抱えていた何とも説明できない感情が呼び覚まされる気がしたのでありました。
by cuckoo2006
| 2006-06-11 14:08
| 村上春樹
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