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「メリーゴーランド」 荻原 浩〔著〕
内容(「BOOK」データベースより)
『過労死続出の職場を辞め、Uターンしたのが9年前。啓一は田園都市の市役所勤務。愛する妻に子供たち、あぁ毎日は平穏無事。…って、再建ですか、この俺が?あの超赤字テーマパークをどうやって?!でも、もう一人の自分が囁いたのだ。“やろうぜ。いっちまえ”。平凡なパパの孤軍奮闘は、ついに大成功を迎えるが―。笑って怒って、時々しんみり。ニッポン中の勤め人の皆さん、必読。』 軽快なタッチにテンポ良く読めました。 荻原浩は、初めて読む作家です。2005年、「明日の記憶」(昨年渡辺謙主演で映画化)で山本周五郎賞を受賞、この「メリーゴーランド」は、「明日の記憶」と同じ2004年に上梓されています。 「いいヤツだけどガツンっていう迫力が足んない」と妻に言われる主人公・啓一は、巨額の赤字を抱えるテーマパーク“アテネ村”のリニューアル推進室に配属されます。 どっぷり浸かったお役所体質の中で苦悶する主人公・・・この辺は割りと良く聞く話の流れです。同じようなテーマの黒沢映画「生きる」のなかの、「町のゴミ箱を一個撤去するのにもそのゴミ箱が一杯になるくらいの書類が必要」なんて話を思い出しました。 類型的な設定にデフォルメされた登場人物・・あまり新鮮さは感じられません。それでも、次々出て来る人間達が、やっぱりやたらに愉快。半分ボケてる役所のお偉方に胃弱の上司、助太刀に来る前衛劇団員と揃ってコッテリ個性的、気を逸らさずに読ませてしまいます。 そして、何とも明るい。この人の作なら若年性アルツハイマーという重い主題の「明日の記憶」も暗くならずに読めるでしょう。 最後に女性新市長が誕生し、これでこの町にも漸く新しい風が・・と思いきや・・・ここからの展開は現実味がありぐっと印象が良くなりました。 メリーゴーランドのラストシーンは、沁みます。 私の頭の中でも、小さかった息子達とよく乗った「としまえん」の回転木馬が回り出しました。こちらの木馬の名は“カルーセルエルドラド”、19世紀初頭に作られ、ヨーロッパ各地を巡って来たエルドラドは、たくさんの電球で飾られ、100年前のほのかな灯りが幻想的な雰囲気を醸し出しています。 物語の最後、メリーゴーランドは、幸せの象徴のようにいつまでも回り続けます。
by cuckoo2006
| 2007-02-08 10:55
| 本(日本のもの)
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Tracked
from 芸能ニュース 速報ニュー..
at 2007-02-15 00:38
タイトル : ブルー・リボン賞。渡辺謙。蒼井優
東京映画記者会(デイリースポーツなど在京スポーツ紙7紙で構成)が主催する映画賞「第49回ブルーリボン賞」の授賞式が13日、東京・千代田区のイイノホールで開催された。... more
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