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「世界最速のインディアン」 監督ロジャー・ドナルドソン
『解説: 60歳を超えてもライダーとしての夢を追い続けた実在の人物、バート・マンローをモデルに作られた感動の人間ドラマ。誰にも期待されていなかった年老いたライダーが、世界最速記録を更新するまでの紆余曲折をユーモアたっぷりに見せる。『ハンニバル』などの名優アンソニー・ホプキンスが、風変わりだが愛すべき老人を含蓄のある演技で堂々と演じている。夢を追い続けることの素晴らしさや、人生を楽しむコツが随所に散りばめられている。』
アンソニー・ホプキンスが、こんなに素敵な役をやるのを初めて見ました。 1962年、ニュージーランドの小さな町に暮らすバートは、自ら改良したバイク“インディアン号”と共に米国ソルトレイクのスピード競技会へ向います。 主人公バートが、もうとにかく良かった。揺るぎない夢へひたすら突き進み、格好つけるとか失敗したら恥ずかしいとか、そんな気持は一切なし。馬鹿にされても笑われても何の迷いもありません。いつでも誰にでも、大きく心を開き、人の温かさを体ごと受け止める。心底、いいなあ、と思いました。人と人との何気ないやり取りに何度も涙腺が緩みました。 人は驚くほど敏感に人の気持ちを感じ取るように思えます。バートの胸の中にあるものは、人への溢れる好意と信頼と、あとの残りは自分自身の夢だけ、というシンプルさ。これが目の前の相手に真っ直ぐ伝わり、オープンマインドが連鎖する。これなんだなぁ・・・と思い当りました。 地味で渋目ですが、日にちが立ってからもふっと心に浮かぶような作品です。 この前観た「愛されるために、ここにいる」や「アバウト・シュミット」(ジャック・ニコルソン主演)のような“哀愁のおじさんモノ”好きの私には、好みのツボの映画でした。「ロッキー・ファイナル」も絶対見に行きます! @テアトル・タイムズスクエア
by cuckoo2006
| 2007-03-17 11:08
| 洋画
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Comments(2)
「インディアン」、見に行ってくれましたか~。ストーリーははっきりいってベタですが、まっすぐすぎる主人公が素晴しいですよね。そして脇役もみな魅力的・・・。こんなにいい人ばかり出てくる映画も逆に貴重かもしれません。「人生には、一生に勝る5分間だってあるんだ」名言です。実在した主人公、バート・マンローの言葉にグッと、そしてそれを演じたアンソニー・ホプキンスにホロッときました。いつかあんなジジイになりたいものです(笑)
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cuckoo2006 at 2007-03-20 10:15
ただ今、年間マイベスト暫定同率1位作品は、「インディアン」と「それでもボクはやってない」の2本です。この2作を越えるのは今年もう出ないのじゃないかなという予感も・・・
バートと隣家の少年の交流もとても良かったですね。「町の人はみんな失敗するって思ってるよ、僕以外はね」、この「以外はね」で、ジワァときました。 バートを見て、生涯を通じて女性にもてる秘訣も良く分かりました~ これはDVD買って手元に置いておくことにします。 ところで、次にマークしてるのは、キャメロン・ディアス主演の「ホリデイ」。 どうも今年は、観たいと思う映画は洋画ばかり、去年、邦画の秀作が出過ぎたんでしょうかねぇ。 tomomashさん、コメント感謝です。
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