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「しゃべれどもしゃべれども」 佐藤多佳子〔著〕
『俺は今昔亭三つ葉。三度のメシより落語が好きで、噺家になったはいいが、目下前座よりちょい上の二ツ目。自慢じゃないが、頑固でめっぽう気が短く、女の気持ちにゃとんと疎い。そんな俺に話し方指南を頼む物好きが現れた。でもどいつも困ったもんばかりで・・・・・・歯切れのいい語り口で、言葉にできないもどかしさと不器用な恋を描き、「本の雑誌が選ぶ年間ベストテン」第一位に輝いた作品。』
文句なしの面白さなのですが、あまりに上手くまとまり過ぎて、読後感は薄い印象です。 修行中の落語家・今昔亭三つ葉は、ひょんなことから素人に落語を教えるはめになる。 教室にやって来た生徒達は、元野球選手に、反骨心溢れる小学生、そして振り返るほどの美人とそれぞれに問題を抱えながらも個性を放つ存在です。 口下手で人間関係に不器用、誤解ばかりされてきたという面々なのですが、これがどうにも悩める“普通の人々”には見えない。不器用ぶりも現実離れしています。物語の賑やかさを優先させた設定に思えます。唯一、三つ葉の従兄弟にあたる内気と吃音に苦しむ大学生に等身大なものを感じました。 それでも、三つ葉と個性的な生徒達とのやり取りは、違和感なくテンポ良く読めます。三つ葉の周りの噺家連中が、江戸弁も活き活きとぶつかり合うストーリー展開もダレルところがない。心暖まる物語になり過ぎて、気持ちが引くスレスレのところを突っ走っていく見事な腕前です。 登場人物一人一人が光っているので、上映中の同名の映画も面白そうです。主演のTOKIOの国分太一は、三つ葉のイメージにドンピシャでしょう。 一気に読めること保障つきの一冊です。
by cuckoo2006
| 2007-08-14 19:06
| 本(日本のもの)
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