小説、映画、絵手紙、都々逸
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「サガン悲しみよこんにちは」監督ディアーヌ・キュリス

サガン 悲しみよこんにちは」  

c0186554_23552914.jpg見どころ
フランスの国民的作家、フランソワーズ・サガンのスキャンダラスな人生を描く感動作。処女作がベストセラーとなり、18歳で富と名声を手に入れた彼女の波乱に満ちた生涯をつづる。
ストーリー
18歳で執筆した「悲しみよこんにちは」が瞬く間にベストセラーとなり、富と名声を手に入れたサガン。連日のパーティー三昧に結婚と離婚。さらに自動車事故で九死に一生を得たり、スキャンダラスな生き様で世間を賑わす。
(Movie Walkerより)







 パリツアーの一日自由日に、迷わずサガンの母校ソルボンヌ大学とカルチェラタンを訪ねた自称熱烈サガン・ファンなもので、かなりの思い入れを持って観に行きました。サガンを演じるのは、シルヴィ・テステュー。「エビータ」でヒロインの親友を好演した女優さんです。

 彼女がサガンの表情、仕草を本物そっくりに演じます。でも、考えてみると私達は、“動くサガン”というのには、ほとんど馴染みがないんですね。文庫本の1ページ目に必ずあった胸で腕を組むサガンの写真(下の写真)、この白黒写真が、著者サガンのイメージのすべてなのですが、この一枚の印象が、映画の中のサガンとピッタリ重なりました。

 そういう意味で、エリザベス女王を描いた「クィーン」と同様の面白さがあります。けれどもオスカー作品の「クィーン」からは、そっくりショー的興味に加えて、女王の内面の深い孤独が伝わってきましたが、残念ながら、「サガン」には、それが感じられません。登場人物達がどうにもステレオタイプで、安手の再現フィルムのような筋書きの荒っぽさ。眠くなってきました。

 けれども、ラストの15分間で目が覚めました。ここが、もう打って変わって素晴らしかった。何もかも失ったサガンが、家族も友人もいない病室で、最期のときを、たまたまその時に担当の心温かい看護師に手を取られる。赤子が母を見るようにその看護師を見つめるサガン、彼女のピュアな精神が伝わってきました。また、私達自身もこんなふうに死んでいくんだなと思いました。

 そして、病室に入ることを母サガンから拒まれ、砂浜を歩く息子に、息子と同世代に戻ったサガンが肩を並べ、初めて理解し合う。ああ、人生とは、何と残酷で優しいのだろうか・・・ここで初めて、サガンの世界に浸ることができました。それにしても、18歳で5億フラン(約364億円)の印税を手にしたサガン、そりゃあ、その後の人生、大変なものにもなるのも当然でしょう。ラスト15分の秀逸さで、辛うじて友達に「サガンの映画やってるよ」と薦められる作品になりました。


@銀座シネスイッチ



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by cuckoo2006 | 2009-07-13 09:07 | 洋画 | Trackback | Comments(8)
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Commented at 2009-07-13 12:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by きぬえ at 2009-07-16 09:07 x
わたしも、、、熱烈なサガンファンなんです、、、(^^ゞ
それにしても、364億も~???
し、知りませんでした、、、(・o・)
Commented by cuckoo2006 at 2009-07-16 22:01
きぬえさんの「大好きな本」に、「F・サガン なんでも」、とありますね♪
映画の中で、デビュー作の「悲しみよこんにちは」のほかに、「ある微笑」、「一年ののち」、「ブラームスはお好き」などなど、作品のタイトルが出てきて嬉しくなりました。文庫本の表紙も懐かしいですねえ~
Commented at 2009-07-24 16:20 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by のぼる at 2009-07-25 20:00 x
 ペンを捨てれば白紙になって窓は海辺へ開けたまま

「悲しみよこんにちは」が唯一のサガン体験なのですが、父子葛藤モノ(ちがいましたっけ)が好きなのでおもしろく読みました。「何かを成し遂げるよりも何もしないことに意義を見出す人」なんかは、人の悪口を言う時につい使ってしまいます(^^;
ところで、「いけちゃんとぼく」はご覧になりましたでしょうか?原作の西原理恵子が好きなんですが、私は見逃して残念でした。
Commented by cuckoo2006 at 2009-07-26 17:42
「いけちゃんとぼく」は、知りませんで、公式HPで予告編を覗いてきました。漫画の原作の映画では、中年ニートの「幼獣マメシバ」が良かったです。これと「愛を読むひと」が今のところ今年のマイベスト1,2かな。
 『ものうさと甘さとがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷うーー』
「悲しみよこんにちは」(朝吹登水子訳)の出だしを引っ張ってきました。のぼるさんのお歌は、映画のワンシーンそのままで驚き!コメントありがとうございました。

  花の栞もあの日のままに返し忘れた文庫本
Commented by さつき at 2009-09-05 10:32 x
若い頃に読んだ[悲しみよこんにちは]は、
暗くて好きではありませんでした。

青春真っ只中で、バラ色の人生を夢見る私には
考えたくない人間模様でした。

それが長い人生を歩んできた最近になって、
味わいがわかるようになりました。

サガンは、小説のテーマについてインタビューで
「孤独と恋愛。特に孤独が主要!人は孤独からどういうふうに逃げるかが、私にとって1番大切」
と語っています。

18歳にしての、この深い洞察力と感性!
ほんとに天賦の才の持ち主ですね。

晩年になって、ようやくサガンに
共感できるようになった凡人の私です。
Commented by cuckoo2006 at 2009-09-06 13:33
私がサガンと出会った十代の頃は、背徳、不健全さ、気怠さといったものへ憧れがありました。物憂く洗練された世界にファッションとして魅かれた部分が大きかったです。夢中で読みましたが、深いところで小説のテーマを理解していたかというと全く自信がありません。そして、それきりサガンの本を手にすることもなくなってしまいました・・・
さつきさんのコメントを読んでまたサガンを読んでみたくなりました。「悲しみよこんにちは」では、間違いなくセシルではなくてアンヌに感情移入することでしょう♪
コメントありがとうございました!
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