小説、映画、絵手紙、都々逸
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「レッドクリフ」監督ジョン・ウー

 「レッドクリフ

c0186554_1474471.jpg

見どころ
アジア映画としては史上最大規模となる製作費100億円を投じたスぺクタクル歴史劇。有名な「三国志」の“赤壁の戦い”を基にした壮大な愛と戦いのドラマが繰り広げられる。
ストーリー
曹操率いる大軍の猛攻から逃げのびた劉備の軍師、孔明が、本来は敵である孫権の軍勢と同盟を結ぶことを提案する。やがて対面した孔明と、孫権の司令官、周喩は、お互いの知略を認め、信頼で結ばれていく。(Movie Walkerより)

 
 夫婦の興味が重なる僅かなゾーンに入った作品、夫と観て来ました。
吉川英治の全8巻も、独自の世界を展開させるという北方謙三も、漫画でもゲームでも、今まで全くご縁のなかった三国志。これを機会に楽々早わかりしてこよう~という気持ちもありました。

 そんな歴史に疎い観客や、トニー・レオン、金城武目当てのファンも見込んでか、映画は、地図入りの日本語ナレーションから始まる親切さ。ソウカ、三国志って、魏・呉・蜀なのか、初めて知りました。各武将の人物の色分けが、はっきりしていて、それも分かり易く感じます。

 最初の戦闘シーンは、魏の曹操軍に攻め込まれ、主君である蜀漢の劉備の妻子を敵陣から守る趙雲(フー・ジュンの孤軍奮闘ぶり。奥方は井戸に身を投げてしまうのですが、白い布に包んだ赤子の幼君を背中に結び、槍で敵を退ける姿の格好いいこと!この冒頭が、一番印象に残った戦闘シーンです。この後、超個性的な武将たちの中では渋めの役どころだったこともあり、私は趙雲を贔屓に決めました♪

 巨額が投じられた作品だけあって、これでもかッ、と続く戦闘シーンは見応え十二分です。諸葛孔明が仕掛けた、80万の曹操軍を迎え撃つ、5万の連合軍の戦術など、様式美を堪能。また、「三顧の礼」他、故事成語の由来になったエピソードも散りばめられています。

 とにかく8割方が戦闘シーンだったんじゃないでしょうか。軍師が練る秘策・奇策に動く数万の兵と馬、好きな人には堪らないでしょう。私はグサリグサリの大音響に疲れ果てましたが、夫は来春公開のPart2まで間が空き過ぎると不満気でした。


@TOHOシネマズ西新井
by cuckoo2006 | 2008-12-18 22:39 | 洋画 | Trackback | Comments(0)

「おくりびと」監督 滝田洋二郎

「おくりびと

c0155544_14382374.jpg見どころ
遺体を棺に納める納棺師となった男が、多くの別れと対峙する、本木雅弘主演の人間ドラマ。一見地味だが、人生最期に必要な職業を通して、家族や夫婦愛のすばらしさを描く。
ストーリー
リストラを機に帰郷したチェロ奏者の大悟。高給と短い労働時間にひかれ、求人に応募した彼だが、内容は棺へ遺体を入れる納棺師という仕事だった。戸惑いながらも大悟は、さまざまな境遇の遺体と対面していくことに。(Movie Walkerより)






 映画館で、ハンカチがこれほど濡れた記憶がありません。

 オーケストラの解散により職を失ったチェロ奏者の大悟(本木雅弘)は、妻(広末涼子)とともに生まれ故郷の山形へ帰ります。「旅のお手伝いをしませんか」という求人広告に応募した彼は、社長(山崎努)面接で即採用決定。しかし、その会社は、想像していた旅行代理店ではなく、「旅のお手伝い」は、「旅立ちのお手伝い」の誤植でした。

 どこでどうしてそんなに泣けたかというと、正に今、家族を送るというその場面の、それぞれの家庭の、それぞれの状況が、痛いほど伝わってきたからです。さまざまな家族の行き場のない悲しみや苛立ちが、誠心誠意の納棺師の所作に鎮められ、癒される。遺族の涙が、どっと暖かいものに変わっていく実感がありました。

 そして、モックンが嵌り役です。雪深い山形に春が来て、周りに仕事を理解されぬまま、田園の中でチェロを弾くシーンなど澄み切っています。広末涼子の妻も可愛い。夫が、クニにでも帰るか・・と呟いた時、直ぐに「サンセー!」と手を挙げてみせます。

 はじめ納棺師を罵っていた中年夫が号泣するところと、最後に、杉本哲太が「カーチャン、ゴメンナ!」と何度も叫ぶシーン、ハンカチが濡れた二大ツボでした。それから、社長役の山崎努が巧いのなんの。日本アカデミー助演賞を「アフタースクール」の佐々木蔵之介に、というのを全面撤回。山崎努に決まりです!


@TOHOシネマズ西新井
by cuckoo2006 | 2008-12-06 22:59 | 邦画 | Trackback | Comments(0)