小説、映画、絵手紙、都々逸
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「ZOO」1.2乙一〔著〕

ZOO 1,2

c0186554_15284291.jpg c0186554_15292826.jpg何なんだこれは! 天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集が「1」、「2」に分かれて、ついに文庫化。双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され…(「カザリとヨーコ」)、謎の犯人に拉致監禁された姉と弟がとった脱出のための手段とは?(「SEVEN ROOMS」)など、本書「1」には映画化された5編をセレクト。文庫版特別付録として、漫画家・古屋兎丸氏との対談も収録。(文庫本裏表紙より)

 単行本が発売された当時、北上次郎氏による腰帯のコメント、「何なんだこれは。」は、腰帯史に残る名文と言われたとか。私の全編読み終わって一番の感想も、何なんだこれは!でした。乙一が天才と呼ばれる所以に納得しました。

 実は、読み始めてすぐにはそこまでのものとは気づきませんでした。1編目の「カザリとヨーコ」は、中学2年の双子の姉妹。母は、妹のカザリを溺愛し、姉のヨーコを虐待している。残り物しか与えられず、台所の座布団で眠るヨーコ。私は、ハハーンこりゃ、双子の姉妹というのは、自分のことを人間と思い込んでる犬だな、と踏んだのですがハズレでした。ラストは、かなりの刺激的展開となります。

 次の「SEVEN ROOMS」は、一日ごとに「死」に近づいていく小部屋に監禁された姉と弟。私はここでも、姉と弟は、保健所に収容された犬の姉弟に違いない!と推理したのですがこれも大ハズレでした。このように登場人物達が、実は人間ではないのでは?と読者に(私だけか?)思わせるほど彼らは過酷な状況の中にいます。しかし、これはまだ乙一のホラーファンタジーワールドへの前奏。ここから想像を越えた異色な世界が抑制の利いた文章で繰り広げられていきます。

 「冷たい森の白い家」は、静謐な文章で描かれる身も凍る物語。「陽だまりの詩(シ)」は、初めて触れたこんなにも静まった時の流れ。「むかし夕日の公園で」は、自分自身が体験したことに思えた。特に印象深かった3編です。

 全く以て悲惨な状況がコミカルな筆遣いで描かれるお話も含めて、全11編、11色のカラーが楽しめます。“抱き合せ”で入ってるイラナイ話が一つもない。時間が空いた時、1編が30分ほどで読めるので、上質な暇潰しが出来ること請け合いです。
by cuckoo2006 | 2009-11-20 08:05 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(5)

「幸せはシャンソニア劇場から」監督クリストフ・バラティエ

幸せはシャンソニア劇場から

c0186554_1395286.jpgストーリー
1936年パリ。音楽ホールのシャンソニア劇場が不況のため閉館し、長年裏方を務めてきたピゴワルは職を失う。失業者のままでは子育ての資格はないと、愛する息子と引き離されてしまったピゴワルは、再び息子と暮らしたい一心で、かつての仲間とともに劇場再建に乗り出す。「コーラス」の監督クリストフ・バラティエ、製作ジャック・ペラン、主演ジラール・ジュニョが再結集した人間ドラマ。撮影はクリント・イーストウッド作品で知られるトム・スターン。(eiga.comより)

キャスト
ジェラール・ジュニョ、クロビス・コルニアック、カド・メラッド、ノラ・アルネゼデール、ピエール・リシャール、ベルナール=ピエール・ドナデュー、マクサンス・ペラン


    そして映画は終わってしまい街は夕暮時の秋

 映画が終わってしまって寂しい!という感覚を久々に味わいました。ポカンと口を開けたままエンドロールを眺めます。つましい暮らしがひしめくパリ下町の小劇場、遠く見渡すエッフェル塔に石畳の上に積もる雪・・・スクリーンの中の世界に酔いました。

 時は、1936年。世界的大不況の中、シャンソニア劇場は経営不振のため閉鎖されます。永年ここで幕引き役を務めていたビゴワルは、妻にも去られ、最愛の息子の養育権も失ってしまいます。どうしてももう一度息子と暮らしたい彼は、仲間達と共に自分達の手で劇場を再建することを決意するのですが・・・

 シンプルな筋立てにパリの下町の空気が溢れます。再オープンの切り札となる歌手志望の娘ドゥースが、オバサンをも魅了する可愛さ。彼女が歌う、あのメロディ ♪巴里~ 巴里~に、鳥肌が立ちます。それから、ウケナイ物真似芸人のジャッキーが良かった。このドラマの色合いを象徴するような人物でした。

 私は、どうも繊細なヨーロッパ映画と相性が悪いのですが、この作品はハリウッド映画の単純明快さがあります。ピッタリ肌に合いました。ラストシーンはシャンソニア劇場を包むぼたん雪。全編にパリの街角が匂いたつような映画でした。


@銀座シネスイッチ

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by cuckoo2006 | 2009-11-05 22:09 | 洋画 | Trackback | Comments(1)