小説、映画、絵手紙、都々逸
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文月「蚊取り線香」えてがみどどいつ

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豚の鼻から煙が伸びてお昼寝した子に切る西瓜

by cuckoo2006 | 2018-07-29 18:14 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

文月「うちわ」えてがみどどいつ

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ゆかた姿も神輿の水を浴びて深川本祭

by cuckoo2006 | 2018-07-25 11:06 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

「かがみの孤城」辻村深月[著]


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内容紹介

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。


 2018年本屋大賞受賞作品。

 中学1年の安西こころは、入学早々クラスのリーダー格・真田美織に身に覚えのない事で嫉妬の標的にされてしまいます。そしてある決定的な出来事が起こり翌日から、こころは学校へ行けなくなります。こころに恐怖を与えた真田らの幼稚な残酷さ。怯えるこころの心境になったり、ひょっとしたら加害者側に居たかも知れない中1の自分を想像したり。無分別な集団心理に現実感があります。突然、大昔の級友達の顔が浮かんできました。

 何があったかを母親に言えないまま、こころは悶々と自室に閉じ籠もります。娘に寄り添いながらも不安と苛立ちを隠せない母親。感情的になった後に反省し、また自分を立て直す母親に感情移入しました。

 やがて、こころは自分の部屋の光を発する鏡から別の場所に吸込まれていきます。そこには、こころと同じように学校へ行っていない7人の中学生がいました。

 奇想天外な話なのですが、こころと同じような境遇の子ども達が読んだら、どんなにか心が楽になると思います。今、自分のすべてに思えるクラスの人間関係などは振り返れば一瞬のこと。でもその真っ只中にいる間はそうは思えません。物語は大掛かりな舞台装置によって「時間という歳月」を提示してみせます。

 こころを苛め良心の呵責も感じていないように見える真田美織。彼女の言動に迷いが見えないのは多分、想像力というものが欠如しているからでしょう。こころが傷ついたということを、どんなに彼女に説明しても理解するのは難しいでしょう。もし理解できれば、そもそもそういう言動は取らないものだからです。決定的に想像力が欠けているという点では担任の伊田先生も同じ。彼も教師として行なった指導に疑問を抱くことはありません。

 それでも人生は案外公平なものです。他者への想像力を持ち合わせぬまま、勝手な人間が勝手なまま幸せに死ねるほど人生は短くない、というのが中1から半世紀を経た者の実感であります。

作者は、転校生・東条萌にこんなことを言わせます。

「低く見えるのなんて当たり前じゃん。あの子たち、恋愛とか、目の前のことしか見えてないんだもん。クラスじゃ中心かも知れないけど成績も悪いし、きっとろくな人生送らないよ。十年後、どっちが上にいると思ってんだよって感じ。」 

 萌は意に反し、こころを苛めるグループに加担してしまいますが、何が起こったのかを大人に打ち明けます。

 今年の夏休みに小・中・高校生に是非読んでもらいたい一冊。大きく視界が開けるでしょう。


by cuckoo2006 | 2018-07-20 15:57 | 本(日本のもの) | Trackback | Comments(2)

「万引き家族」監督是枝裕和

 

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解説

「三度目の殺人」「海街diary」の是枝裕和監督が、家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりを描いたヒューマンドラマ。2018年・第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞した。東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。息子とともに万引きを繰り返す父親・治にリリー・フランキー、初枝役に樹木希林と是枝組常連のキャストに加え、信江役の安藤サクラ、信江の妹・亜紀役の松岡茉優らが是枝作品に初参加した。(eiga.comより)


 子どもを含めた登場人物の存在感に圧倒されました。それだけ血肉の通った人物が描かれていたのでしょう。狭い平屋の一軒家に溢れているモノ、モノ、モノ。台所から茶の間まで足の踏み場もないほど埋め尽くされたモノの一つ一つにもリアリティがありました。

 体裁などとは無縁の家族。これは一昔前の話ではと思いましたが、町には東京スカイツリーの姿があります。本音で今日を生きている家族の姿に、なぜか居心地の悪さを感じながらも、引き込まれていきました。

 子どもに万引きを教えること、赤の他人の年金を当てにすること、無断で子どもを連れてくること。ひと度この家族のことがメディアにのれば人として許されない事件と報道されるでしょう。お金に関連づけ、自分達の価値観に照らし合わせ批難することは一番理解が得やすいから。

 けれども、この物語は、その実像を過去に遡りながら、それぞれの心の動きを丹念に描いて見せます。表面を見ただけでは人の内実も家の内実も解からないもの、というのが一番の感想になりました。

 家族はスーパーから万引きするだけではなく、心の中の欠けたものを万引きして生き延びていたのかも知れません。安藤サクラ演じる信江は「盗んだんじゃなくて人が捨てたものを拾っただけ」と言います。

 恐らく捨てた側の人間として、また凶悪事件の善悪の構図に納得してきた身としては、だいぶ居心地の悪さを感じながら席を立ちました。間違いなく問題作です。


@TOHOシネマズ西新井

by cuckoo2006 | 2018-07-19 13:41 | 邦画 | Trackback | Comments(3)

文月「日傘」えてがみどどいつ

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ここは当たる評判だから夢を買いたい最後尾

by cuckoo2006 | 2018-07-16 18:10 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(3)

文月「扇風機」えてがみどどいつ


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愚痴もお世辞も言わない人で兄嫁さんには敵わない


by cuckoo2006 | 2018-07-13 17:33 | えてがみどどいつ | Trackback | Comments(2)

「ファントム・スレッド」監督ダニエル・レイノルズ

 
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解説

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・トーマス・アンダーソン監督とダニエル・デイ=ルイスが2度目のタッグを組み、1950年代のロンドンを舞台に、有名デザイナーと若いウェイトレスとの究極の愛が描かれる。「マイ・レフトフット」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」「リンカーン」で3度のアカデミー主演男優賞を受賞している名優デイ=ルイスが主人公レイノルズ・ウッドコックを演じ、今作をもって俳優業から引退することを表明している。1950年代のロンドンで活躍するオートクチュールの仕立て屋レイノルズ・ウッドコックは、英国ファッション界の中心的存在として社交界から脚光を浴びていた。ウェイトレスのアルマとの運命的な出会いを果たしたレイノルズは、アルマをミューズとしてファッションの世界へと迎え入れる。しかし、アルマの存在がレイノルズの整然とした完璧な日常が変化をもたらしていく。第90回アカデミー賞で作品賞ほか6部門にノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞した。(eiga.comより)

キャスト


 倒錯した愛の物語。でもその異常さは私達が当たり前に持っている感情が肥大したもの。登場人物のその時々の心の動きに身につまされる思いでした。

 1950年代ロンドン。天才的仕立屋のレイノルズは、田舎町のウェイトレス・アルマを見初めます。二人は惹かれ合い、アルマはレイノルズの美の象徴のような存在になります。今で言うならデザイナーブランドの専属モデルでしょう。レイノルズが追求する完璧な美、それを体現するアルマは幸福感に包まれます。

 アルマは次第にレイノルズのすべてを求めるようになります。レイノルズにウェディングドレスの仕立てを依頼した皇族の娘にも嫉妬をたぎらせます。プリンセスに好みを尋ねるレイノルズ。「ゴールドorシルバー?」「シルバー」、「レースorパール?」「レース」。大きく微笑みながら答えるプリンセス。傍らに立つアルマの心は乱れます。自分以外の女を美しくすることは最早アルマには許せないことでした。
 
 一方、レイノルズも亡き母の面影と共に生きていました。再婚する母の為に、16歳の彼が仕立てたウェディングドレス。ウェディングドレス姿の美しい母の幻影に囚われていたのです。

 やがて驚くべき行動に出るアルマ。最終的にレイノルズはアルマの異常な愛を受け入れます。それは母を求め続けた彼にとっても、完全な愛の形だったのかも知れません。

 もう一人の登場人物、レイノルズの姉のシリルの存在も心に残ります。弟を全面的にサポートしながらも、弟の寵愛するモデルが捨てられることに密かな喜びを感じています。自己抑制の効いたシリルにも弟への独占欲があります。

 そのシリルも入り込む余地がなくなったアルマとレイノルズの禁断の愛の世界は完結し、物語は幕を閉じます。

 愛という名の自己愛、そしてため息が出るほど美しいドレスの数々に悪酔いしました。一緒に観た友人に「いやあ、凄い話だったねえ!」と何度も言いました。


@新宿武蔵野館

by cuckoo2006 | 2018-07-05 21:39 | 洋画 | Trackback | Comments(3)