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タグ:エラリー・クイーン ( 2 ) タグの人気記事

「Yの悲劇」エラリー・クイーン〔著〕鮎川信夫〔訳〕


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行方不明をつたえられた富豪ヨーク・ハッターの死体がニューヨークの湾口に揚がった。死因は毒物死で、その後、病毒遺伝の一族のあいだに、目をおおう惨劇がくり返される。名探偵レーンの推理では、あり得ない人物が犯人なのだが……。ロス名義で発表した四部作の中でも、周到な伏線と、明晰な解明の論理は読者を魅了する古典的名作。(文庫本裏表紙より)

 “死ぬまでに読んでおきたい海外ミステリー作品”に必ず上位ランクインする「Yの悲劇」。YとXを取り違え、Xの悲劇」を先に読んでしまっていました。

 でも、その甲斐あって「Yの悲劇」が格段に面白いことが解かりました。家族間での殺人事件というところにも興味を引かれます。

 「ハッター夫人のことならネタになる」と大新聞の編集長にさえ言わせるエミリー・ハッター。彼女の家族、業績、背景、おそるべき経歴は、つねに世間のうわさの種になっていました。その彼女に40年間支配され続け、亡霊のような男に成り果てた夫・ヨーク・ハッターの溺死体が発見されたところから物語は始まります。

 ハッター夫人の四人の子供達とその家族が暮らす屋敷で起こる第二、第三の事件・・・捜査にあたるサム警部らは手掛かり一つも掴めず、今回も元シェークスピア俳優である探偵のドルリー・レーンの洞察力に助けを求めます。

 もう、面白かった!続きを読みたくて堪らず文庫本を肌身離さず持ち歩きました。

 私なりに事件を推理し、犯人の候補を2名ほどに絞り込みます。相当イイ線いっていると思ったのですが、終盤のサム警部とレーンの会話、
サム警部「犯人は、〇〇でしょう?」
レーン「ちがいます」
サム警部「では、△△でしょう?」
レーン「ちがいます」

 この〇〇と△△こそ、私が予想した犯人でした。読者の推理など軽くお見通しのエラリー・クイーン、恐るべしです。

 事件の核心部分は、現代にも通ずるような・・イエイエやめておきましょう。

 アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった、コナン・ドイル「シャーロックホームズの冒険」と共に三大古典ミステリーの一角を占める「Yの悲劇」、納得の面白さでした!

by cuckoo2006 | 2016-03-06 19:01 | 海外ミステリー | Trackback | Comments(0)

「Xの悲劇」エラリー・クイーン〔著〕

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内容(「BOOK」データベースより)満員電車の中で発生した殺人事件。被害者のポケットからは、ニコチンの塗られた針が無数に刺さったコルク球が発見された。群衆ひしめく巨大なニューヨークで続く第2、第3の大胆な殺人にも、目撃者はいない。この難事件に、聴力を失った元シェイクスピア俳優ドルリー・レーンが挑み、論理的で緻密な謎解きを繰り広げる。20年ぶりの決定版新訳でよみがえる、本格ミステリの不朽の名作。

 
 お見事でした!が読み終っての一番の感想。
最終章の「舞台裏」で、探偵役のドルリー・レーンが、最初に起こった事件から一つ一つ謎を紐解いてみせます。その鮮やかな推理は緻密で論理的であっても、言われてみればごく単純なこと。なぜこんな当たり前のことが見えなかったのだろうと読者の首を大きく捻らせます。

 「犯人は〇〇を身につけていた」、状況をつぶさに観察することから、レーンは一つの“物”に焦点を当てます。事件後、その〇〇をどのように消滅させたのか。〇〇消滅の謎を現実的な手法で解き明かし、可能性のあるものを順次検討して排除していく。妥協を排し導き出された結論は確固たるものでした。

 ドルリー・レーンにかかれば、現在山積みされている未解決事件も次々に解決してくれるのでは、と思わされてしまいます。ミステリを読んでそんなふうに思ったのは初めてのこと。エラリー・クィーン恐るべしです。

 けれども、元シェークスピア俳優のドルリー・レーンは少々気取り過ぎで、こちらが恥ずかしくなってしまうところもありました。また、レーンが完璧に警視の扮装をして事件の関係者に話を訊きに行くところはいただけなかった。シェークスピア俳優の色を出し過ぎです。物語の時代がかった味わいは魅力でしたが、そこでは現実味がぐんと薄れました。

 ドルリー・レーンシリーズの「Yの悲劇」も続けて読んでみましょう。実は、クリスティの「そして誰もいなくなったと肩を並べ世界名作ミステリーのベスト3に常時ランクインされているのは、「Xの悲劇」ではなく、「Yの悲劇」だったと気づいたのは読み終った後でした(^^;

by cuckoo2006 | 2015-06-02 08:27 | 海外ミステリー | Trackback | Comments(2)